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近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ

道の駅レポート

さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記

第26回 琵琶湖西岸道の駅めぐり


藤樹の教えに基づき地域に貢献する道の駅

2007年1月20日土曜日、朝から空は曇っている。雨にならなければよいが…。今日は青春18きっぷを利用して琵琶湖西岸の道の駅を回る。実は青春18きっぷの冬期利用期間が本日までとなっているのだ。

新長田を7:04の電車で出発し、神戸で新快速に乗り換えると案の定混雑している。京都から湖西線に入り、安曇川に8:58到着。ここで9:05発の江若バスに乗り換えて朽木へ行く予定だったが、バスの時刻表を見ると9:05のバスの便がなく、次は10:40発となっている。

優雅な雰囲気の扇子ギャラリー
優雅な雰囲気の扇子ギャラリー
そんなはずは…と時刻表をよく見ると、本日は平日ダイヤでの運行だった。土曜日が平日ダイヤになるのか休日ダイヤになるのかについては会社によって異なる。JRや私鉄やバス会社の多くは平日を月〜金としているので、江若バスも土曜日は休日ダイヤだと思っていた。こちらのチェックミスなのだが、どうにもくやしい。しかし、バスが来ない以上は如何ともし難く、やむを得ずくつきは後回しにして先に藤樹の里あどがわを回ることにした。

藤樹道と名付けられている安曇川駅前の道路を琵琶湖方面に向けて歩いていくと10分ほどで、まだ新しさを残す道の駅藤樹の里あどがわが姿をあらわした。2007年6月にオープンしたばかりの駅は大きな屋根がとても特徴的だ。内部は天井が高く、広々として開放感があり、なによりごちゃごちゃしていない。くつきを後回しにて時間的に余裕があるので、レストランうおさいでモーニングセットを注文する。籐樹の里のらしく、テーブルに置かれたポットまで籐を身にまとっていた。

天日干し中の扇骨
天日干し中の扇骨
食後に店内を見回してみると奥のほうに扇子ギャラリーが設置されていたので、見学させてもらう。実はこの道の駅がある旧安曇川町は扇に使われる骨、扇骨の産地だそうだ。300年以上の歴史を有し、全国生産量の80%を占めているとのこと。それは初めて知った。道の駅をめぐっていると物知り博士になれそうである。扇子工房も併設されており、自分で作った扇子に絵付けもできるようである。屋外では加工途中の扇骨が天日干しされており、ぱっと見た目では割り箸でも束ねて干しているのかと思った。なぜ割り箸を干していると思ったのかは不明だが。

道の駅の名前にも付いている藤樹とは江戸時代の儒学者として有名な中江藤樹にちなんで付けている。藤樹は自分の存在や社会のあり方を真剣に考え、親への孝行をはじめとして、地域への貢献、社会への貢献を説き、数多くの弟子も輩出している。その貢献から近江聖人として称えられている。道の駅の近くには藤樹神社と藤樹記念館があり、その功績を知ることができる。道の駅藤樹の里あどがわも地場産業の活性化などを通して地域へ貢献しているという意味では藤樹の教えを守っていると言えそうである。

琵琶湖を望むメルヘンチックな道の駅

藤樹の里あどがわの次はしんあさひ風車村へ向かうべく、安曇川駅から新旭駅まで一駅進む。高架になっている駅のホームには風車のミニチュアが飾ってあり、遠くに風車がかすんで見える。駅前から風車村へ向かうには「はーとバス」というコミュニティーバスがたいへん便利。といっても運転本数は極めて少なく、1日4便しかない。

牧歌的な風景の風車村
牧歌的な風景の風車村

駅から10分ほど田園風景の中を走ると、風車村バス停に到着。バス停は駐車場の隅に設置されている。駐車場と道の駅の間には池があり、池越しに大きな風車とピンク色の駅舎が見えている。白鳥や水鳥がたむろする池の上に渡された遊歩道を通ってそのメルヘンチックな建物へ向かう。三角屋根の方は物産館で、琵琶湖にちなんだみやげ物が数多く並べられている。見た目で感じたほどの広さはなく、外観から受ける印象かもしれないが、どことなくアクセサリーショップ然とした印象を受ける。もう一方がレストランアイリス。スタンプは店内にもレストランにもなく、屋外の電話ボックスの中に設置されていた。一応、24時間押印可能であるが、誰かが電話をかけているときはスタンプを捺すことはできない。まあ、携帯が普及しているので、公衆電話を利用する人はあまり多くないとは思うが。お昼になるとレストランも混雑するかもしれないのでアイリスで早めの昼食。アイリス定食を注文すると、お造りに天ぷら、茶碗蒸しのセット品。琵琶湖の海の幸でもあるかと思ったが、これはちょっと期待外れか。

清掃協力金の募金箱
清掃協力金の募金箱

食後に周囲を散策。駅の背後には広々とした公園が広がっている。公園入口には清掃協力金の券売機が設置してあり、100円を入れるとチケットが出てくる。1000番、2000番、3000番と千番ごとにプレゼントがもらえるそうだ。100円を入れて発行されたチケットの番号を見ると1715番…何とも中途半端な番号だった。園内では2機の大きな風車が回っている。入口に設置されている風車とあわせて3機か。風車村だから風車だらけかと思ったが、そうではなかった。さらに奥に進むと花菖蒲園が広がっているが、今はシーズンオフなので、素寒貧とした風景が広がっているのみ。5月から6月が見ごろとのことなので、その頃に訪れるときれいな景色が広がっていることだろう。

帰りのバスの時間まで少し余裕があったので、池で泳ぐアヒルやガチョウたちにえさをあげる。彼らもよく心得ているもので、えさを購入する“がちゃん”という音がすると、ガァガァと寄ってくる。我先にという感じで寄ってくる鳥さんたちとしばらく戯れ、道の駅しんあさひ風車村でのメルヘンチックなひと時を過ごした。

鯖街道の面影を残す道の駅

新旭駅まではーとバスで戻り、新旭から近江今津まで一駅進む。近江今津からJRバスの小浜行きに乗ると、座席がさらりと埋まるほどの混雑ぶり。市街地を過ぎると座禅草というバス停があり、大半のお客さんが下車する。座禅草とはサトイモ科の植物で、その形がお坊さんがお堂の中で座禅を組んでいるように見えることからその名前がついている。1月下旬から花が咲き始め、湖西に春を告げるということだ。

鯖街道はあちら
鯖街道はあちら
バスは寒風トンネルを抜けて福井県に入り、ほどなく道の駅若狭熊川宿に最も近い橘町というバス停で停車。道の駅へはほんの少し今津方面へ戻る。熊川宿は名前の通り、鯖街道の宿場町で、駅舎もいかにも宿場の面影を漂わせている。鯖街道は若狭の海産物を京に運ぶために設置された道で、特に鯖がたくさん水揚げされるようになってからは、鯖の道と呼ばれるようになり、鯖街道となった由。福井県の小浜から熊川を通り、朽木を経由して京都まで続いていた。旧鯖街道は駅のすぐ裏手を通っており、案内板がその方向を指差している。駅内は休日とあって、人出も多い。スタンプの図柄は宿場町に鯖が踊っているもの。それではその宿場町をゆっくり散策してみようということで、鯖街道を通って熊川宿へ。
水路に置かれたいもぐるま
水路に置かれたいもぐるま
鯖街道を歩くとすぐに熊川番所が現われる。かつては入り鉄砲に出女の取り締まりや物資の統制、課税が行われていた関所である。さらに進むと通りの両脇に古い民家が立ち並ぶようになった。通りの脇には用水路が流れているが、そのところどころに糸車のような水車が設置され、川の流れに任せてくるくると回っている。これは「いもぐるま」という道具で、中にサトイモなどを入れておくと皮がうまくむけるそうだ。たまに出し忘れて芋がなくなっちゃうこともあるらしい。昔の人の知恵である。宿場町中ほどには資料館があり、古い資料が展示されている。館長さんの説明では熊川宿は昔から火事が多いところで、そのためあまり立派な建物はないとのこと。
熊川宿の町並み
熊川宿の町並み
そう言われてみると、そうなのかなぁ。実はこの宿場館は伊藤忠商事二代目社長となった伊藤竹之助が昭和15年に熊川村役場として建てた建物であるとのこと。竹之助は旧姓を逸見といい、伊藤家に娘婿として入り、伊藤竹之助となった。逸見家も宿場館のすぐ近くにある。伊藤忠自体は近江の発祥で近江商人である。それゆえ商売がうまいのか。そういえば、道の駅情報を凝縮したサイトを運営しているのも伊藤忠だったか。

鯖街道に来たからにはせめて鯖寿司ぐらいは買って帰らねばと、一軒の古びた雑貨屋を見つけて入る。元気なおばあちゃんが切り盛りしており、鯖寿司を買うと手作り飴を一袋くれた。鯖寿司と手作り飴を手に、思わぬ優しさに触れたような充実した気分に浸って熊川宿を後にした。

今回で84駅目、残り11駅となった。(第26回・了)

第26日目行程表

2007年1月20日(土)

新長田(710)−[128B]神戸(715/716)−[新快速3204M]安曇川(858/910)−[Walk]道の駅藤樹の里あどがわ(920/1055)−[Walk]安曇川(1105/1109)−[1814M]新旭(1112/1123)−[はーとバス・風車村線]風車村(道の駅しんあさひ風車村)(1133/1250)−[はーとバス・風車村線]新旭(1305/1309)−[1818M]近江今津(1314/1340)−[JR西バス・小浜行]橘町(1409/1412)−[Walk]道の駅若狭熊川宿(1414/1525)−[Walk]橘町(1527/1529)−[JR西バス・近江今津行]近江今津(1558/1610)−[新快速3287M]神戸(1854/1858)−[4551B]新長田(1903)

注:ダイヤは2007年1月20日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。

データハウス

第26日目のデータ天候曇後晴体調良好2007年1月20日
交通費\4,340訪問駅数3駅近畿達成率3.16%全国達成率0.36%
飲食代\2,100移動距離311.2km移動時間6.52h全行程時間11.88h
宿泊費\0平均速度47.8km/h表定速度26.2km/h駅滞在時間4.05h
入場料\0平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\200歩数16,343歩歩行距離8.2km消費カロリー542kcal
土産物代\2,460温泉0ヶ所足湯0ヶ所ソフトクリーム0本
雑費\200費用合計\9,300エンゲル係数22.58%ソフトカロリー0kcal

総合のデータ晴れ男率53.85%訪問コスト\4,392/駅2007年1月20日現在
交通費\166,260訪問駅数84駅近畿達成率88.42%全国達成率10.12%
飲食代\84,690移動距離7,746.5km移動時間193.87h全行程時間338.12h
宿泊費\32,600平均速度40.0km/h表定速度22.9km/h駅滞在時間79.83h
入場料\8,060平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\14,610歩数323,375歩歩行距離161.7km消費カロリー10,730kcal
土産物代\59,624温泉16ヶ所足湯4ヶ所ソフトクリーム25本
雑費\3,070費用合計\360,914エンゲル係数22.96%ソフトカロリー3,750kcal