さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記
第22回 熊野古道で道の駅めぐり
古道散策の起点となる道の駅
2007年1月7日日曜日、空は鉛色で風が強い。今朝は紀伊田辺から栗栖川行きのJRバスでスタート。一昨日のふるさとセンター大塔行きと同じ道をたどって進む。もとは国鉄バスが道の駅奥熊野まで行っていたが、現在は路線を縮小して途中の栗栖川が終点となっている。稲葉根王子でバスの運転手が今日はどこから古道を歩くのかと聞いてくる。別に今日の目的は古道歩きではないのだが、理由を説明しづらいので滝尻からと答えておく。滝尻は熊野古道の滝尻王子があるところで、熊野古道案内所が設置されている。熊野古道の沿線には何とか王子というのが多数あるが、これは熊野参詣道に祀られている熊野本宮の分社のことで、大阪の窪津王子に始まり、熊野三山までの間に多数建てられている。昔の人はこの王子をたどりながら、熊野本宮を目指したとのこと。ここ滝尻王子から熊野の霊域にはいるとのことで、おごそかな気分になる。
滝尻から明光バスの熊野古道エクスプレスに乗車する。JRバスが中辺路まで行かず、途中の栗栖川止まりとなるため、一計を案じて明光バスでつないだ。ただし、周遊きっぷでこの区間を乗車できるのはJRバスと龍神バスなので、明光に乗車した代金は別払いとなる。
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| 中辺路のかわいい駅舎 |
熊野古道エクスプレスは山道を坦々と走り、牛馬童子口に停車。目の前が道の駅熊野古道中辺路である。バスを降りると雪が舞っている。この冬になって初めて目にする雪である。風も強く、今年一番の寒さを感じる。そんな中、道の駅の軒先ではボランティアの案内人が熊野古道を歩く人にアドバイスをしている。唐傘を広げたような駅舎内部に入ると、外の寒さが嘘のように暖かさに包まれる。真ん中の柱を取り囲むように土産物がうずたかく積まれており、時おりお客さんが来ては何がしか買い物をしていく。とりあえずスタンプを捺して、記念きっぷを買い求めると「よく5月に来てくれる人ですよね」と声をかけられた。この道の駅では毎年5月のゴールデンウィークに非売品の特別記念きっぷを発行していて、いつも買いに来ているのだ。どうやら面が割れている。
3枚ばかりきっぷを購入すると、そのうちの1枚に道の駅マークが緑色のきっぷが出てきた。100枚に1枚の“当たり”である。こいつは春から縁起がいいや。気をよくして、店内の喫茶コーナーで抹茶&カスタードシフォンケーキとホットコーヒーをいただき、暖を取る。まったりとしていると、これから古道歩きをする人々が待ち合わせで集まってきたので、席を譲り、店の外でボランティアの観光案内をしている案内人の方と談笑する。その間にも何組かのグループが道の駅前の古道入口から散策へと出かけていく。道の駅熊野古道中辺路はまさに古道散策の起点と言えそうだ。
熊野詣での歴史を学べる道の駅
牛馬童子口から発心門王子行きの龍神バスに乗り、粉雪が舞い散る中、R311をさらに熊野の奥へと進む。つぼ湯が世界遺産登録された湯の峰温泉や川原から湯煙が立ち昇る川湯温泉に立ち寄り、熊野本宮前へ。ここで大半の乗客は下車する。こちらはさらに乗り続け、道の駅奥熊野バス停で下車。
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| 駅内の藤原定家展示コーナー |
周遊キップのエリアは本宮大社までなので、奥熊野までの乗り越し運賃280円を支払う。ここも目の前が道の駅奥熊野古道ほんぐうである。中辺路では雪だったが、いつしか雨に変わっている。駅舎は杉の木をふんだんに使用した重厚な造り。入口にかかげられた大きな幟が存在感をアピールしている。正面に向かって左側には朝市などを開催する回廊が設置されており、細々と営業中であったが、雨で客の出足は鈍いようだ。店内に入ると広く、ゆったりとしている。入って右側には熊野古道の歴史を紹介するスペースとなっており、中でも藤原定家が後鳥羽上皇のお供で熊野詣でをした際の日記(熊野御幸記)がイラスト付きで紹介されており、面白くてついつい見入ってしまう。
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| 古道弁当 |
険しい山越えや粗末な宿での宿泊に音を上げる様子などもイラストで説明が加えられており、面白いと思うとともに、昔の人は相当苦労して熊野本宮詣でをしていたのだな、ということを知ることができた。とても役に立つ資料コーナーである。うまくしたもので、イラスト付きの熊野御幸記のレプリカを1575円で販売していたので、迷わず購入する。店内をぶらぶらするうちにお昼時となったので、レストランで古道弁当なるものをいただく。ナス、かぼちゃなど野菜中心の天ぷらに豆腐、大根とごぼうの煮物など、半ば精進料理風のお弁当であった。
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| 熊野本宮へ参詣 |
食後に次の目的地、瀞峡街道熊野川へ向かう前に、ちょっと時間があるので昔の人がずいぶん苦労して詣でた熊野本宮に参詣してみようと思う。奥熊野から龍神バスに乗り、熊野本宮バス停で下車すると、すぐ前から本宮大社への石段が杉木立の中に伸びている。年明けの三連休で参拝客が引きもきらない様子である。杉の木で作られた鳥居をくぐり、杉木立が生い茂る石段を登っていくと10分もかからずに石段を登りつめ、目の前に昔の人が夢にまで見た熊野本宮の古風な社殿が現れる。日光東照宮のようにきらびやかではないが、それだけに厳かな印象を受ける。茅葺き、板張りの社殿をじっと眺めていると悠久の時を感じ、昔の人との一体感を覚えるような雰囲気になる。お正月で甘酒を振舞っていたので、いただく。ふつうの甘酒と違って酸っぱい。雨足がやや強くなってきたので宝物伝に避難し、神獣鏡や古代の曼荼羅など貴重なお宝を拝見する。一通り参詣して石段を下ったところにある茶屋で詣で餅なるものを賞味する。玄米の粉をまぶしたお餅で抹茶とのセットで315円とちと高いがそれだけに美味しかった。
木の国・熊野の自然とともに生きる道の駅
熊野本宮前から今度は新宮行きの熊野交通バスに乗り、瀞峡街道熊野川をめざす。熊野川のウォータージェット船乗り場がある志古を過ぎてしばらく行くと竹田前というバス停に到着。
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| 瀞峡街道熊野川に到着 |
ここもほど近くに道の駅瀞峡街道熊野川がある。駅舎は木造のログハウス風で正面には大きく熊野川町林業総合センターと緑色で書かれている。道路の案内板がなければ道の駅とは気付かないかもしれない。その名の通り、この道の駅は熊野川町の森林組合が運営しており、店内にも見たことも無い大きな鉈(ナタ)など、専門家が使う道具を販売していたりする。35万円もする木彫りの彫刻も売っていた。スタンプを捺して記念きっぷを買うとなんと今度は青色のきっぷが出てきた。中辺路といい、熊野川といい今年は縁起がいいかもっ!ちなみに熊野川は初めて黄金券を購入した駅でもある。
駐車場からは世界遺産にもなっている熊野川の流れを眺望でき、周囲の山の緑とともに風流な光景が繰り広げてられている。駅舎の隣にはかあちゃんの店という熊野川物産販売所が設置され、地元の食材を使った食品などを賞味できるようになっている。ここでかあちゃんのソフトクリームを賞味する。手作り味噌、こんにゃく、ひよどり餅など地元こだわりの産品も販売されている。森林組合では将来にわたる美しい森作りのために京阪神の人々を中心に一般公募し、林業体験をしてもらって森林の大切さを学んでもらうという事業を行っているとのこと。瀞峡街道熊野川は森や川の恵みを受けて、自然との共生を試みている駅であるという感じがした。
瀞峡街道訪問後、新宮から特急くろしおで白浜駅へ向かい、明光バスで本日の宿であるビジネスホテル白浜へ着いてみると、温泉とは全く無関係の場所にあるくたびれた安宿であった。まあ温泉は明日たっぷりと入るから良しとしても、周囲には食事をする場所すらなく、結局白浜の市街地まで食材を購入に行かなければならなかった。今回で74駅目。残り21駅となった。(第22回・了)
第22日目行程表
2007年1月7日(日)
紀伊田辺(800)−[JR西バス・栗栖川行]−滝尻(840/913)−[明交バス・新宮行] −牛馬童子口(道の駅熊野古道中辺路)(928/1026)−[龍神バス・発心門王子行]−道の駅奥熊野古道ほんぐう(1124/1223)−[龍神バス・紀伊田辺行]−本宮大社前(1230/1316)−[熊野交通バス・新宮行]−竹田前(1351/1351)−[Walk]−道の駅瀞峡街道熊野川(1353/1445)−[Walk]−竹田前(1448/1450)−[熊野交通バス・新宮行]−新宮(1522/1547)−[スーパーくろしお32号]−白浜(1727/1738)−[明交バス・三段壁行]−白浜警察署前(1748)
注:ダイヤは2007年1月7日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。
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データハウス
| 第22日目のデータ | 天候 | 雨時々雪曇 | 体調 | 良好 | 2007年1月7日 |
| 交通費 | \1,200 | 訪問駅数 | 3駅 | 近畿達成率 | 3.16% | 全国達成率 | 0.36% |
| 飲食代 | \3,247 | 移動距離 | 179.5km | 移動時間 | 5.03h | 全行程時間 | 9.80h |
| 宿泊費 | \4,000 | 平均速度 | 35.7km/h | 表定速度 | 18.3km/h | 駅滞在時間 | 2.82h |
| 入場料 | \300 | 平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度 |
| 遊興費 | \0 | 歩数 | 8,329歩 | 歩行距離 | 4.2km | 消費カロリー | 276kcal |
| 土産物代 | \2,535 | 温泉 | 0ヶ所 | 足湯 | 0ヶ所 | ソフトクリーム | 1本 |
| 雑費 | \360 | 費用合計 | \11,642 | エンゲル係数 | 27.89% | ソフトカロリー | 150kcal |
| 総合のデータ | 晴れ男率 | 54.55% | 訪問コスト | \4,299/駅 | 2007年1月7日現在 |
| 交通費 | \143,120 | 訪問駅数 | 74駅 | 近畿達成率 | 77.89% | 全国達成率 | 8.92% |
| 飲食代 | \79,451 | 移動距離 | 6,451.1km | 移動時間 | 163.87h | 全行程時間 | 284.57h |
| 宿泊費 | \27,500 | 平均速度 | 39.4km/h | 表定速度 | 22.7km/h | 駅滞在時間 | 67.57h |
| 入場料 | \6,950 | 平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度 |
| 遊興費 | \5,800 | 歩数 | 273,845歩 | 歩行距離 | 136.9km | 消費カロリー | 9,086kcal |
| 土産物代 | \52,589 | 温泉 | 10ヶ所 | 足湯 | 3ヶ所 | ソフトクリーム | 24本 |
| 雑費 | \2,740 | 費用合計 | \318,150 | エンゲル係数 | 24.97% | ソフトカロリー | 3,600kcal |