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近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ

道の駅レポート

さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記

第20回 紀州路の道の駅をめぐる


ホロホロ鳥で世界一に挑戦する道の駅

周遊きっぷ

いよいよ2007年の幕開け。年も明けて亥年になり、スタンプラリー完走に向けて猪突猛進せねばならぬ。ということで、1月5日金曜日、まだまだ空白が多い和歌山県の道の駅を回るべく、3泊4日の旅に出た。早朝の新長田駅で周遊きっぷのゆき券に日付印を入れてもらう。今回の訪れる道の駅は龍神バスや熊野交通のバス路線上に位置しているものが多く、結構バス代もかかる。周遊きっぷはそのバス路線を含んでおり、かなりオトクとなる。周遊きっぷとは旅行地の周遊エリアが乗り降り自由の「ゾーン券」と周遊エリアへの「ゆき券」と「かえり券」をセットしたもの。周遊エリアとの往復にJR線を201km以上利用するという条件があるが、運賃は2割引となる。

新長田始発5:16の電車で新大阪へ。新大阪から紀州路快速で和歌山県へ向かう。梅田貨物駅の横をすり抜け、西九条で環状線に合流。天王寺からは釣り客や観光客が大勢乗ってきた。和歌山からは各駅停車になり、宮前、紀三井寺と停車していく。海南を過ぎると海が見えてきて、御坊に8:55到着。ホームの片隅に紀州鉄道のかわいい車両が止まっている。御坊駅から9:10発の南海バス寒川行きに乗り換え。御坊市街を走り抜け、安珍清姫でお馴染みの道成寺の近くを通り、日高川に寄り添うように走ると、30分ほどでふるさと産品前到着。

鹿が仰向けに・・・
鹿が仰向けに・・・
目の前が道の駅San Pin 中津である。ログハウス風の建物の周囲でほろほろラーメンの幟が揺れている。内部はさほど広くはないが、木工品をはじめとした地元の土産物類が山積みされており、壁には地元の観光案内や新聞記事などが所狭しと貼られている。そのせいか、鹿の剥製が行き場をなくしてタバコの自販機の上に仰向けに寝ていた。新聞記事の中に2006年8月に焼き鳥日本一達成の記事があった。それまでの記録は福島県川俣町(シャモで有名らしい)の10mで、それを抜いて11.07mを達成したとのこと。もっとも、その同じ月に再び川俣町に12.27mで抜かれ、現在は山口県長門市(焼き鳥消費量日本一らしい)の13.28mだそうだ。全国やきとり連絡協議会では世界一長い焼き鳥競技規則(通称“セカチョウ”)を制定し、ルール化しているそうだから本格的だ。
San Pin中津のホロホロうどん
San Pin中津のホロホロうどん
日高川町の焼き鳥はホロホロ鳥を備長炭で焼き上げたものとのことで、何だか美味しそう。ホロホロ鳥は西アフリカ原産のキジに似た鳥で、和歌山県で1982年から飼育を始めて、現在では日高川町の特産品に定着しているそうだ。ただ、あんまり近くのスーパーでは見かけないから、まだまだ流通量は少ないのだろう。せっかくなので、道の駅隣接の喫茶あやめでホロホロうどんを注文。どことなく淡白な味かな〜という印象。現在は世界第3位の座に甘んじているが、地域振興のためにも世界一の座奪還を目指してセカチョウに再チャレンジしてほしいものだ。

太平洋を望むミニ王国の道の駅

御坊駅まで戻り、特急くろしおに乗車。車内で紀伊田辺までの自由席特急券を購入。紀伊田辺から先は周遊きっぷのゾーン内となり、特急自由席にも乗れる。白浜を過ぎて周参見駅で下車。駅前の道を少し歩いてすさみ温泉バス停へ。しばらくすると小ぶりな明光バスがやって来た。

イノブタ城に到着
イノブタ城に到着
海岸沿いの国道42号線をひたすら走り、イノブータンランドすさみの前を通過して畜産試験場で下車。名前の通り、和歌山県の畜産試験場があり、ここでイノブタの飼育も行われている。国道を周参見方面へ5分ほど戻り、道の駅イノブータンランドすさみに到着。太平洋を眺める海岸沿いに設置されており、後ろに山を背負っていて駅舎自体は小ぢんまりとしている。中に入ると一転、壁一面に派手なデザインが描かれている。物産館の奥に進むと王国貴賓室なる部屋があり、イノブータンランドの国王夫妻(?)に謁見する。壁には建国宣言書が掲げられ、昭和61年5月4日に独立したことがわかった。動物愛護精神を高めてイジメを排除し、人間社会のイジメ問題排除の模範を示すという立派な宣言がなされている。
国王夫妻に謁見する
国王夫妻に謁見する
国歌まで制定され、周参見駅が入国管理所(特に入国審査は受けなかったが・・・)、道の駅がイノブタ城、果ては日本国との友好通商条約(当時の通産大臣渡辺美智雄氏が署名)まで結ばれているからパロディーとはいえ、盛り上げ方も堂に入っている。ここイノブータンランドすさみのようなミニ独立国は一時期日本全国でブームとり、最盛期には200ヶ国以上あったが、乱立によりインパクトがなくなってしまい、財政的にも苦しくなったことから現在では50ヶ国以下に減少したらしい。動物愛護の精神を掲げる一方で、イノブタ肉も売られていたりしてちょっと複雑・・・。500gで1,900円だからかなり高級な肉だ。これも地域振興の一翼を担うということで、今後のますますのイノブータン王国のご発展を祈念し、イノブタ城を後にした。

黒潮に育まれた海の幸を味わう道の駅

志原海岸の風見魚
志原海岸の風見魚

県畜産試験場から奥志原行きの明光バスに乗ると、行きも帰りも先客はゼロ。このままではいつ廃止になるやも知れぬ。そんなことは知らぬといった風情でバスは海岸沿いの国道を坦々と走り、すさみ温泉を過ぎて終点奥志原へ。ほど近くに道の駅志原海岸がある。海を臨む2階建ての瀟洒な駅舎で、屋根の上に風見鶏ならぬ風見魚が設置されている。道の駅自体は現在拡張工事中で、駐車場の半分は白い工事用フェンスで囲まれている。今後、情報施設と休憩所を備えた新しい施設へと生まれ変わるようだ。海来館と称した物産館に入るといけすが設置され、地元日置港で水揚げされた伊勢エビがうごめいている。

志原海岸のながめ
志原海岸のながめ
キロ8,900円とイノブタに負けず劣らず高価だ。それでも2尾3尾と購入するおばちゃんがいて、金持ちだなぁ。さすがに伊勢エビは手が出ないので、記念きっぷでも買おうかと尋ねると、現在売り切れとのこと。売り切れるぐらいさばけるとは結構なことだ。2階は海を眺めながら食事が出来るレストラン。伊勢エビとはいかないが、海来館定食をいただく。お造り、エビフライなどが盛られて1,350円也。味噌汁がおいしかった。食後に砂浜に下りて海岸沿いを散策する。海のかなた、雲の切れ間から光が差し込み、沖行く船を照らしている。海岸を散策するカップルや波と戯れる親子など、のどかな光景が広がっている。何だか人恋しくさせる海岸である。

木造りの重厚感が漂う道の駅

再び奥志原へ行き、今度は紀伊日置駅行きの明光バスに乗る。またもや乗客はゼロで、今回乗った3路線はいずれも回送状態であった。無人化されて久しい紀伊日置駅舎は地元の方が手入れをしているのだろう、さほど荒れていない。やって来た紀伊田辺行きの普通電車は2両のワンマン運転。スカイブルーに白いラインが入って紀州の海と波を表現しているようだ。30分ほどで紀伊田辺着。龍神バスに乗り換えて本日最後の訪問駅、道の駅ふるさとセンター大塔を目指す。紀伊田辺を出て朝来駅を過ぎると冨田川沿いに走る。稲葉根王子という地名が出てきて、いよいよ熊野古道に入ってきたなと感じさせる。30分ほどして鮎川温泉というバス停で下車。時刻は午後5時となり、周囲はかなり薄暗くなってきた。

鮎川温泉は休業中
鮎川温泉は休業中
鮎川温泉の由来となった黄金の湯は現在閉鎖中。道の駅と一体となって復活できないものか。夕闇も迫り、人も車もまばら。不審者に吠える犬の鳴き声が響き渡る。鮎川温泉バス停から歩いて3分ほどで道の駅ふるさとセンター大塔に着く。夕闇の中にどっしりと重厚な駅舎がたたずんでいる。内部は木がふんだんに使われており、中にいるだけで森林浴の雰囲気。木材の産地にあるゆえ、地元の木材を使った木工実習なども受け付けているらしい。最近はノミやカンナの使い方も知らない子供も多いと聞くので、こういう実習を受けるのもよかろう。駅内にはレストランが設置されているが、お客さんがおらず、店員さんも手持ち無沙汰の様子。TVだけが店内に響き渡っている。せめてもの売上貢献にと、ちょっとコーヒーブレイク。今日はこれから新宮まで行かねばならないので、少し燃料を補給しておかねばならぬ。窓側の石に陣取り、暗闇の中を流れ行く冨田川の水流に耳を傾ける。天候はこれから下り坂で、全国的に荒天となるようなことをTVのアナウンサーが言っていた。明日は近畿随一の山奥の道の駅に行かねばならない。天気が大きく崩れることがなければよいが・・・

宵闇に浮かび上がる大塔
宵闇に浮かび上がる大塔

ふるさとセンター大塔を出て、鮎川新橋バス停に向かう。あたりは闇と静寂に包まれており、川の音のみが聞こえる。バス停横に念仏渕なる石碑が立っており、昔の人は川の音が念仏に聞こえたのかもしれない。JRバスで紀伊田辺へ行き、特急くろしおに乗車。終点新宮に着く頃には雨が本降りとなっていた。駅前のビジネスホテルにチェックインし、近くの清水という居酒屋で食事をしながら女将と話をしていると、「私道の駅大好き」と。しかもたまたま居合わせたお客さんが和歌山バスの運転手さんで、こちらもまた道の駅によく立ち寄るとのこと。これはいい機会とユーザーズクラブの宣伝をしておく。旅に出るといろんな出会いがあるから楽しい。今日は4駅訪問し、合計70駅、残り25駅となった。(第20回・了)

第20日目行程表

2007年1月5日(金)

新長田(516)−[106C]大阪(559/602)−[快速700M]新大阪(605/627)−[快速2929M]御坊(855/910)−[御坊南海バス・寒川行]ふるさと産品前(道の駅San Pin中津)(945/1101)−[御坊南海バス]御坊(1125/1143)−[くろしお9号]周参見(1244/1246)−[Walk]すさみ温泉(1248/1253)−[明交バス・江住行]畜産試験場(1302/1302)−[Walk]道の駅イノブータンランドすさみ(1307/1325)−[Walk]畜産試験場(1330/1332)−[明交バス・奥志原行]奥志原(1359/1400)−[Walk]道の駅志原海岸(1402/1505)−[Walk]奥志原(1507/1509)−[明光バス・日置駅行]紀伊日置(1518/1531)−[2334M]紀伊田辺(1603/1620)−[龍神バス・道の駅奥熊野行]鮎川温泉(1655/1655)−[Walk]道の駅ふるさとセンター大塔(1658/1747)−[Walk]鮎川温泉(1750/1755)−[JR西バス]紀伊田辺(1832/1912)−[スーパーくろしお25号]新宮(2107)

注:ダイヤは2007年1月5日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。

データハウス

第20日目のデータ天候曇のち雨体調良好2007年1月5日
交通費\14,210訪問駅数4駅近畿達成率4.21%全国達成率0.48%
飲食代\6,210移動距離440.1km移動時間10.00h全行程時間15.85h
宿泊費\5,400平均速度44.0km/h表定速度27.8km/h駅滞在時間3.43h
入場料\0平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数10,216歩歩行距離5.1km消費カロリー339kcal
土産物代\3,070温泉0ヶ所足湯0ヶ所ソフトクリーム0本
雑費\798費用合計\29,688エンゲル係数20.92%ソフトカロリー0kcal

総合のデータ晴れ男率60.00%訪問コスト\4,125/駅2007年1月5日現在
交通費\139,520訪問駅数70駅近畿達成率73.68%全国達成率8.43%
飲食代\71,928移動距離6,082.6km移動時間154.87h全行程時間263.75h
宿泊費\19,000平均速度39.3km/h表定速度23.1km/h駅滞在時間59.67h
入場料\6,150平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\5,800歩数253,540歩歩行距離126.8km消費カロリー8,412kcal
土産物代\44,324温泉9ヶ所足湯3ヶ所ソフトクリーム22本
雑費\1,997費用合計\288,719エンゲル係数24.91%ソフトカロリー3,300kcal