さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記
第18回 但馬路の道の駅をめぐる
新生朝来市の観光情報拠点となる道の駅
2006年12月27日、年も押し迫って年末準備に世間があわただしくなった中、一足早く仕事を切上げ、スタンプラリーに奔走する。まずは兵庫県但馬地方で回っていない道の駅を回るべく、早朝に新長田を出発。西明石で乗り換えて姫路着。朝早くから開いている駅ソバでラーメンのような黄色いソバをすする。
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| 朝来特産の岩津ネギ |
播但線の電車に乗り換えて寺前へ、そこから先はディーゼルカーとなり、朝来市に入って新井駅に7:59到着。暖冬の影響で雪は全く無く、風もさほど冷たくはない。新井駅から道の駅あさごまではテクテク歩いていくこととする。宅地をすり抜け、朝来川沿いの土手道を歩くこと20分ほどで、道の駅あさごに到着。道路を挟んで観光情報センターと物産館が並んでいる。物産館は村おこしセンターと名づけられており、8時半の開店を前に新鮮野菜の搬入最中。この地方の特産品である岩津ネギがたくさん並べられている。独特の甘みと風味があり、焼いて良し、揚げて良し、鍋に良し、といろいろな調理方法で楽しませてくれる。きっぷを購入しようと思ったが、きっぷを販売しているレストランは肩は9時から開店のようで、それまで待ちたいところではあるが、次のバスの予定が迫っているので、今回は涙を飲む。スタンプは観光センターの方に置いてあるとのことで、観光センターへ向かう。敷地内にはその昔、明延鉱山で走っていた1円電車が展示されている。
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| あさごに展示してある1円電車 |
こういうモノを見るとやはり鉄ちゃんの血が騒ぐ。1円電車は明延鉱山で走っていた鉱山電車で、乗車料金が1円だったことからその愛称で親しまれていたが、昭和62年の閉山とともに廃止された。残念ながら、この1円電車に乗る機会を逃してしまい、いまでも悔しい思いをしている。復活運転してほしいなぁ。
さて、スタンプを捺して、パンフレットなどを物色していると、駅長さんが声をかけて来た。とても積極的な駅長さんで、朝来の観光情報について親切に案内していただき、某大手商社運営の道の駅関連HPに記載されている朝来の観光案内などを拝見させていただく。まさに朝来市の観光大臣の感がある。「コーヒーでもいかがですか」と勧められたが、残念ながら時間がなくて遠慮する。もっと時間があるときに来ればよかったな、と思わせる道の駅である。
ガラスのマッチ箱のような道の駅
後ろ髪を引かれる思いで道の駅あさごを辞し、朝来川対岸の朝来中学バス停へ行く。ここから新井駅経由山口行きの全但バスに乗車。次に目指すは道の駅フレッシュあさご。最寄りのバス停は元津下というところなのだが、そこまで行くバスの本数は極めて少なく、それより少し手前の山口止まりは数本走っている。山口バス停からは歩いても20分ぐらいの距離である。ちなみに新井駅から歩くと30分ぐらいかかる。
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| フレッシュあさご遠景 |
バスは新井駅に寄り、下車しないのを不審がられながら終点山口へ。着いてみれば新井町のはずれの集落といった様子。ここから南のほうへ歩を進めていくと、山口護国神社があり、駐車場に先ほどのバスが止まっていた。どうせならここを終点にしてくれたら歩く距離は節約できたのにぃ。神社の少し先にはミニ公園があり、明延鉱山で使用されていた羽渕鋳鉄橋が展示してある。鋳鉄橋越しにフレッシュあさごが見えてきた。さらにテクテクと歩いて道の駅フレッシュあさごに到着。播但道に設置されたサービスエリアであるが、一般道からもアクセス可能である。同様な道の駅は石川の高松、静岡の富士などがある。
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| ガラスのマッチ箱のような駅舎 |
建物はガラス張りで明るい感じ。箱型の建物はさながらガラス張りのマッチ箱といった感じか。内部は天井が高く、開放感がある。来駅記念に記念きっぷを買うと、「こんなものもあります」と非売品の「のじぎく兵庫国体記念きっぷ」をもらった。兵庫国体は9月30日から10月10日まで開催され、朝来市ではハンドボールやバスケットボールの競技が行われている。ただし、もっぱら注目を集めたのはハンカチ王子のようであるが・・・。屋外では朝市が開店中でこちらでも岩津ネギが売られていた。播但道沿いのため、時折高速バスが立ち寄ってはどっとお客さんが降りてきて何かしら購入してはバスに戻っていく。それを見越したかのように土産物類も豊富で、活況を呈している。つられて何か購入してしまいそうだが、公共交通機関利用ゆえ、旅の初めから荷物を増やすことはできぬ。やむを得ず、レストランの黒豆コーヒーと黒豆ソフトを腹に収めて土産に代える事とした。
鯉の里の道の駅
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| 錦鯉のモニュメントがお出迎え |
フレッシュあさごから先ほど通って来た道を山口まで戻る。山口始発八鹿駅行きバスの乗客は自分ひとりだろうと思っていたら、意外にも3人ほどのじいさまとばあさまが同じバスに乗った。それほど地元の交通弱者にとっては大事なバス路線ということであろう。山口から乗ったお客さんは和田山病院で全員下車し、3倍ぐらいのお客さんが乗ってきた。バスは竹田駅前を通り、円山川に沿って走り、和田山駅到着。ほとんどのお客さんを下ろして八鹿に向けて国道9号線を走る。しばらく走ると右折し、養父駅へ向かう。この道が非常に細く、ほとんど路地みたいな道で、図体が大きいバスが走るには窮屈だ。幸い対向車にも出会わず、養父グンゼ前で下車。ここから歩いて5分ほどで道の駅やぶに到着する。入口には大きな錦鯉のモニュメントが鎮座ましましている。風雨にさらされてちょっと汚れているのがかわいそうだ。
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| やぶの道の駅定食 |
なぜ鯉なのか、と案内板を見てみると、養父は江戸時代から鯉の里として名をはせているそうだ。もとは食用の鯉を養殖していたが、昭和に入って観賞用の錦鯉の養殖を始めて全国的に普及しているとのこと。私的には大和郡山が産地かと思っていた。あれは金魚だったか・・・?鯉のモニュメントは養父が錦鯉の産地であることをアピールする意味があるようだ。全長5m、胴回り4.5mと大柄なモニュメントに比して、道の駅やぶ自体はさほど大きな駅ではない。駅前の池では鯉の里らしく、錦鯉がたくさん泳いでいる。お昼時になったので、駅内のレストランで道の駅定食をいただく。但馬牛ステーキが付いた豪勢なもの。道の駅やぶ近くにはホタルの里もあるらしく、ホタルが乱舞する6月ごろが見頃かもしれない。
但馬の歴史と文化を伝える道の駅
道の駅やぶを後にして養父グンゼ前から山口行きのバスで和田山まで戻る。今度は養父駅前の隘路で対向の路線バスと出くわし、行き違いに相当苦労する。和田山駅で与布土温泉行きのバスに乗り換え、旧山東町簗瀬を通って大月というバス停へ。実はここが道の駅但馬のまほろばの最寄りバス停・・・だろうと思う。
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| 遥かかなたにまほろば |
バスの運転手さんにも確認の結果、大月が最も近かろうということで下車。農家が寄り集まった集落の中を歩いていくと、前方に北近畿豊岡自動車道の高架橋が現れ、その先に但馬のまほろばが見えた。地図上ではさほど遠くはないのだが、駅は小高い丘の上にあり、小雨が降って霞んでいることもあって、遥かかなたにそびえるその姿はバベルの塔みたいだ。傘をさしてトボトボあるいて駅の麓までは楽にたどり着いたものの、ここから駅までのだらだら坂が異様に長く感じた。大月バス停からはたっぷり20分ほどかかって到着。昨年のような大雪であれば多分難儀したであろう。今日は小雨が降っており、暖冬の影響でけっこう暖かい。駅に着くと大汗をかいてしまった。しばらく屋外のベンチで一休み。こんなときはダウンジャケットが邪魔になる。
さて、道の駅但馬のまほろばは北近畿豊岡自動車道の山東パーキングエリアとなっている。外観は土壁風の古風な造りで落ち着いている。物産館やレストランは広く、外観とは印象を異にし、新鮮さが漂っている。スタンプときっぷは観光案内所で取り扱っている。ここの観光案内所のお嬢さんはとても気立てのいい方で、スタンプを捺す際にページが閉じないようにそっと手で押さえてくれたりする。これでこの駅の好感度はぐ〜んと上がった。スタンプを捺して、きっぷを買ってしばらく談笑する。大月から歩いてきたと言うと素直に驚かれてしまった。そりゃそうだ、普通はそんな人はいない。下道から道の駅までぐるっと800mあるそうで、どうりで時間がかかるわけだ。遠くてすみませんと謝られるが、こっちが酔狂なだけなので…。
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| まほろばの“ちゃすりん” |
駅の由来などをわかりやすく説明していただいき、せっかくなので併設されている古代あさご館を見学。正式には朝来市埋蔵文化財センターといい、朝来の歴史や文化資源を紹介している。折りしも幼稚園の園児の一団が見学を終えてほっとしたような表情で出てくるところだった。さすがに幼稚園の子供たちには退屈だろう。内部は周辺で発見された古墳の様子、発掘された埋蔵物などが展示されており、朝来が古くから栄えていたということを初めて知ることとなった。中でも茶すり山古墳は直径90m、高さ18mと近畿でも最大級の古墳だそうだ。それにちなんでか、但馬のまほろばマスコットとして“ちゃすりん”なるものが登場していた。かわいい表情をしているが、“ちゃすりん”ってのはどうなの?そうこうしているうちに時間は過ぎ去り、「時空を越え、よみがえる但馬の都」(但馬のまほろばキャッチフレーズ)を楽しむ旅はタイムアウトとなったのでした。
三拍子そろった但馬のリラックス温泉的な道の駅
だらだら坂を下り、再び大月バス停へ。和田山行きのバスに乗ると「無事に行ってきんしゃったかのぉ」と声がかかる。見れば先ほどと同じ運ちゃんだった。和田山のバス停には但馬農高前バス停が先日プレオープンした道の駅ようか但馬蔵の駐車場内に移動したという貼り紙があった。
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| ピンクの建物が目印の但馬楽座 |
和田山で八鹿行きのバスに乗り換え、上野というバス停で下車。バス停越しにピンク色をしたやぶ温泉の建物が見える。ここが道の駅但馬楽座。大家川沿いにあるその建屋は田んぼの中にそびえるようにあり、周囲に高い建物がないためによく目立つ。中に入ると正面は休憩スペースがあり、その傍らにフロント、右手は和牛レストランで早くもおいしそうな匂いを漂わせている。左手は物産館で但馬の特産品などを販売している。スタンプはフロントに備え付けてあった。きっぷも販売していたので来駅記念に購入しておく。本日の締めくくりに温泉で汗を流すべく、フロントで600円を支払って地下1階の温泉へ。湯快温泉と銘打った湯は弱アルカリ性でナトリウム、カリウムなどのミネラル成分を含んでおり、ちょっとしょっぱい。
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| 但馬楽座の湯快温泉 |
湯船も広めでゆったりしている。残念ながら露天風呂はなかった。もっとも、温泉は低い位置にあるので、露天風呂など設置しようものなら周囲から丸見えとなってしまう。しばらくどっぷりとお湯につかり、ミネラル分を身体、特に足にすりこんでおく。万歩計はすでに2万歩を越えており、しっかり疲れを取っておかねばならぬ。このやぶ温泉は宿泊もでき、夕食にはステーキ会席、しゃぶしゃぶ、すきやき、冬にはかにすき鍋やかにちり鍋も賞味できるとのこと。まさに温泉、宿泊、食事と三拍子そろった道の駅ということができようか。
さて、温泉でリラックスした後は今宵の宿がある和田山へ向かう。但馬楽座へは先ほどの全但バスで上野バス停から、または「わいわいバス」という養父市運営のコミュニティーバス利用が便利なのだが、まだ午後6時前だというのに、そのどちらも本日の運転は終了している。仕方なく、八鹿バイパスを5〜600m進んだところにある上箇下という何と読むのかわからないバス停まで行き、全但バスで八鹿駅に向かった。八鹿から和田山へ電車で行き、前回も泊まったビジネスホテルてつやに投宿。近くの居酒屋で夕食を済まし、ついつい前回も立ち寄ったRUSHというスナックへ入ってしまう。2ヶ月ほど前に一見客としてふらっと入っただけなのに、「久しぶりぃ〜」とこちらのことを覚えてくれていた。「道の駅の人でしょう」と。どうやら道の駅関係者としてインプットされているらしい。ひとしきり道の駅の話題で持ち上がりつつ、和田山の夜は更けていった。(第18回・了)
第18日目行程表
2006年12月27日(水)
新長田(520)−[501B]−西明石(541/549)−[943M]−姫路(621/641)−[5607M]−寺前(725/728)−[1225D]−新井(759/759)−[Walk]−道の駅あさご(825/900)−[Walk]−朝来中学(905/907)−[全但バス]−山口(917/917)−[Walk]−道の駅フレッシュあさご(940/1025)−[Walk]−山口(1045/1047)−[全但バス]−養父グンゼ前(1139/1139)−[Walk]−道の駅やぶ(1144/1235)−[Walk]−養父グンゼ前(1240/1246)−[全但バス]−和田山(1303/1355)−[全但バス・与布土温泉行]−大月(1412/1412)−[Walk]−道の駅但馬のまほろば(1432/1530)−[Walk]−大月(1550/1555)−[全但バス]−和田山(1612/1637)−[全但バス・八鹿駅行]−上野(1652/1652)−[Walk]−道の駅但馬楽座(1655/1750)−[Walk]−上箇下(1800/1803)−[全但バス・八鹿駅行]−八鹿(1818/1856)−[446M]−和田山(1909)
注:ダイヤは2006年12月27日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。
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データハウス
| 第18日目のデータ | 天候 | 晴時々雨 | 体調 | 良好 | 2006年12月27日 |
| 交通費 | \7,140 | 訪問駅数 | 5駅 | 近畿達成率 | 5.26% | 全国達成率 | 0.60% |
| 飲食代 | \13,610 | 移動距離 | 183.0km | 移動時間 | 6.77h | 全行程時間 | 13.82h |
| 宿泊費 | \4,700 | 平均速度 | 27.0km/h | 表定速度 | 13.2km/h | 駅滞在時間 | 4.32h |
| 入場料 | \600 | 平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度 |
| 遊興費 | \0 | 歩数 | 23,756歩 | 歩行距離 | 11.9km | 消費カロリー | 788kcal |
| 土産物代 | \1,440 | 温泉 | 1ヶ所 | 足湯 | 0ヶ所 | ソフトクリーム | 2本 |
| 雑費 | \100 | 費用合計 | \27,590 | エンゲル係数 | 49.33% | ソフトカロリー | 300kcal |
| 総合のデータ | 晴れ男率 | 61.11% | 訪問コスト | \3,971/駅 | 2006年12月27日現在 |
| 交通費 | \121,790 | 訪問駅数 | 63駅 | 近畿達成率 | 66.32% | 全国達成率 | 7.59% |
| 飲食代 | \68,247 | 移動距離 | 5,395.7km | 移動時間 | 143.90h | 全行程時間 | 236.10h |
| 宿泊費 | \13,600 | 平均速度 | 37.5km/h | 表定速度 | 22.9km/h | 駅滞在時間 | 53.72h |
| 入場料 | \7,450 | 平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度 |
| 遊興費 | \0 | 歩数 | 232,885歩 | 歩行距離 | 116.4km | 消費カロリー | 7,727kcal |
| 土産物代 | \37,866 | 温泉 | 9ヶ所 | 足湯 | 3ヶ所 | ソフトクリーム | 22本 |
| 雑費 | \1,199 | 費用合計 | \250,152 | エンゲル係数 | 27.28% | ソフトカロリー | 3,300kcal |