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近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ

道の駅レポート

さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記

第12回 飛鳥の里で道の駅めぐり


ふれあい朝市で活気と潤いを提供する道の駅

道の駅かなんに到着
道の駅かなんに到着

2006年11月19日日曜日、昨夕から降りだした雨が名残のような小雨をぱらつかせている。今日は比較的近接している大阪の道の駅3ヶ所と奈良の道の駅ひとつを回る予定。朝6:28に新長田を出発、天王寺へ出て、近鉄大阪阿部野橋駅から準急河内長野行きに乗る。準急を富田林で降りると、狭い駅前広場に金剛バスがたむろしており、ターミナルは金剛山へ向かうハイキング客がちらほら。ハイキング客といっしょに千早ロープウェイ行きのバスに乗り、10分ほど乗って神山(こやま)バス停下車。バス停脇の小道をテクテク歩くこと5分ほどで道の駅かなんに到着する。すでに駐車場にはかなりの車が駐車している。お目当ては毎週土日と祝日に開催されるふれあい朝市だろうか。

特設テントで開催中の朝市
特設テントで開催中の朝市
駅舎に隣接した特設テントに多くの人が吸い込まれていく。大根、茄子、水菜、人参・・・ありとあらゆる野菜が販売されており、買い物カゴを満載にしたお客さんが行き交う。かなんではなにわの伝統野菜の販売にも力を入れており、田辺大根や天王寺かぶらなど、初めて見る野菜も並んでいる。また、大阪エコ農産物の販売コーナーもあり、これは農薬や化学肥料を従来の半分以下に抑えた、減農薬野菜となっている。中国産輸入野菜の残留農薬事件が大きな問題となったので、最近は無農薬や有機栽培といった謳い文句が当たり前になってきたような気がする。朝市レジでは駅長自らレジ打ちで奮闘中。いくつか野菜を買って帰りたいところだが、公共交通機関利用ゆえ、初っ端から野菜を買い込むわけにも行かず、なにわ野菜のど飴で我慢する。駅舎内では米粉パンも好評発売中のようで、一人でたくさん買う人もいる。ここ道の駅かなんは河南町農村活性化センターを兼ねており、地元と訪れた人に潤いを提供しているという印象を受けたのである。

楠公の歴史を今に伝える日本一かわいい道の駅

郷土資料館に立つ楠公像
郷土資料館に立つ楠公像

かなんを出て、神山バス停から先ほどと同じ千早ロープウェイ行のバスで約5分、千早赤阪村役場前で下車。大阪府で唯一残る“村”である。次に訪れるのは道の駅ちはやあかさかであるが、バス停周辺に案内がなく、しばらく周囲をうろつくうち、路地に隠れるように設置してある案内板を発見。それに従い、丘の上に向かうだらだら坂を上って行く。5分もすると道の駅ちはやあかさかの道路標識が現れる。静かな雰囲気を予想していたら、本日はなにやらずいぶんとにぎやかで、車を誘導する係員の姿も見える。田んぼの中には案山子が一列に並べられており、「第6回千早赤阪村かかしコンテスト」の立て看板がある。どうやら今日は秋祭りの様子。にぎわいに誘われて郷土資料館の敷地に足を踏み入れる。本日は農業祭が開催されており、バザーや屋台が多数出て、大勢の人でにぎわっている。もちつきが行われ、つきたてのおもちでぜんざいが振舞われていたので、ご相伴にあずかる。千早赤阪といえば南北朝時代の有名な武将である楠木正成の生誕地とされており、記念館が建てられていたので、まずは歴史の勉強をと200円を払って入館。神戸から楠公さんの文献を調べに来たというお爺ちゃんと談笑しつつ、館内を散策。楠公さんとしてお馴染みの楠木正成は鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した武将。鎌倉幕府に対抗し、時の後醍醐天皇側に立って赤阪に城を築き、ゲリラ戦法で幕府軍を悩ました。幕府軍が苦戦している間に新田義貞らが鎌倉に攻め込み、幕府を倒した。

ちはやあかさかのかわいい駅舎。
ちはやあかさかのかわいい駅舎。
そのあたりの経緯は太平記にも記載されている。もっとも、太平記自体は歴史書ではなく、歴史小説という説が有力であるが。正成はその功績により、南北朝の政権の中心に入っていったが、天皇を中心とした政治に疑問を持った足利尊氏らと争いが起こり、神戸市の湊川の戦いで破れて自害。跡地には湊川神社が建てられている。

さて、楠公ばかり鑑賞していては肝心の道の駅に行く時間がなくなってしまう。資料館と隣接して建てられている道の駅ちはやあかさかを訪問。案内板に「日本一かわいい道の駅」とあるとおり、たいへん小さな建坪で、店内に所狭しと土産物などが陳列されている。小さいながらも2階建てとなっており、2階は展望台。2階に上がってみると、千早赤阪の田園風景と田んぼに設置された案山子が見渡せる。何もないのがいいところ、と半ば謙遜的に案内しているが、楠公の歴史、のどかな田園風景、人と地域のふれあいなど、小さいながらも大きな存在感を感じさせる道の駅である。

聖徳太子が出迎えてくれる道の駅

古い面影を残す竹内街道
古い面影を残す竹内街道

千早赤阪から富田林に戻り、近鉄で一駅、喜志駅下車。葉室方面行の金剛バスに乗り、六枚橋というバス停で下車。次に向かうのは道の駅近つ飛鳥の里太子。国道166号線を逸れて裏道のような細い路地を歩く。実はこの道は竹内街道といい、堺から松原市、羽曳野市を経て、太子町、竹内峠を越えて奈良県葛城市へ抜ける旧街道。日本書紀に難波から京に至る大道を開くと記述があり、日本最初の官道、すなわち国道ということになろうか。大陸からの使節や遣隋使が往来したというからずいぶんと歴史が古い。竹内街道を歩いていると、古い民家が残っていたりして、歴史の一片を感じさせるのである。

聖徳太子が出迎えてくれる
聖徳太子が出迎えてくれる

竹内街道を15分ほど歩くと飛鳥川の対岸に道の駅近つ飛鳥の里太子が現れる。飛鳥橋を渡って道の駅の敷地に踏み入ると、聖徳太子の看板が出迎えてくれる。なんとも畏れ多い。私の世代だと、聖徳太子というと一万円札を思い出してしまう。万札のシンボルが聖徳太子から福沢諭吉にバトンタッチされたのが1984年のこと。もう20年以上も経っている。駅前では小ぢんまりと朝市が営まれており、道の駅オリジナルの太子みかんも販売されていた。雨がやや強くなってきたので、店内に避難。小さいながらカウンターが設置されており、飲み物や軽食などを味わうことができる。

道の駅近つ飛鳥の里太子
道の駅近つ飛鳥の里太子
特別メニューなのか、期間限定で果汁100%のぶどうジュースがあったので、賞味させていただく。酸味と甘味がうまくマッチして、なかなかおいしい。小さなカウンターだが、常連客が多いのか、正面のパネルには使いかけのコーヒーチケットの束がいくつも押しピンで留めてあった。ところで駅名にある「近つ」とは日常会話ではあまり使わない言葉だが、単純に近いという意味のこと。「古事記」で「近つ飛鳥」と使われているのは現在の大阪府南河内郡周辺のことを指し、難波から近いという意味らしい。反対に、奈良県の飛鳥は「遠つ飛鳥」と言うらしい。周囲には数々の遺跡や古墳があり、道の駅を拠点として観光するのもよいかな。雨にけぶる景色を眺めながら、そんなことを思った。

相撲発祥の地に立つ道の駅

ふたかみパーク當麻遠望
ふたかみパーク當麻遠望

近つでちょっとゆっくりしすぎて帰りのバスの時間に遅れそうになり、竹内街道を駆け下る。六枚橋でまさに発車寸前のバスにアピールして乗せてもらう。喜志駅から近鉄電車で二上神社口へ。ここから田んぼのあぜ道を歩いていくと、畑越しに道の駅ふたかみパーク當麻の駅舎が見えてきた。近つから竹内街道をたどれば當麻に近いのだが、直通する公共交通機関はない。雨がやや強く降ってきており、駐車場に止めた車から人々が足早に駅に駆け込んでいく。野菜の販売も駅の軒先でこぢんまりと営まれていた。お昼ごはんがまだだったので、駅内の郷土食レストラン“當麻の家”でけはや御前を注文。當麻で採れた野菜を使い、古くから當麻で食されていた郷土食を現在風にアレンジしたものだそうで、鶏肉の香味ソテー、大根とベーコンの煮物、ツナと春菊炒め、さつま芋と油揚げの味噌汁、おはぎなどが盛られている。見た目は質素だが、味はすこぶる美味しい。お品書きには11月の献立と書いてあるから、おそらく毎月内容は変わるのであろう。旬の野菜をその時々にあわせて調理しているということだろう。食後にコーヒーが付いているのもよい。

けはや御膳
けはや御膳

ところで、「けはや」とは何ぞやと思って調べてみると、漢字では“蹶速”と書き、「當麻の蹶速」という力自慢の人物がいたそうだ。その當麻の蹶速が出雲の野見宿彌という人物と垂仁天皇の前で力比べをした件が日本書紀に記されており、これが相撲の始まりとされているようだ。日本初の天覧試合ということになろうか。相撲発祥の地にちなんで、當麻町(現葛城市)には数々の史跡がある。あいにく、相撲にはそれほど造詣は深くないが、時間があればこれらの史跡や資料館をたどってみるのもよいだろう。

さて、駅の駐車場を山の方へ歩いていってみると、駅名にもなっているふたかみパークが現れた。公園自体は小ぢんまりとしており、雨が降っているせいか、人影はなく、広い芝生広場がつかの間の休憩をしているように感じた。

ふたかみパーク當麻がちょうど47駅目の訪問駅となり、スタンプラリーもほぼ半分、いよいよ後半戦に向けて、折り返しを迎えることとなった。まだまだ先は長い。(第12回・了)

第12日目行程表

2006年11月19日(日)

新長田(628)−[122B]兵庫(630/635)−[快速708K]大阪(709/715)−[環1345]天王寺(736/736)−[Walk]大阪阿倍野橋(741/744)−[近鉄準717]富田林(815/835)−[金剛バス・千早ロープウェイ行]神山(847/848)−[Walk]道の駅かなん(853/938)−[Walk]神山(943/947)−[金剛バス・千早ロープウェイ行]千早赤坂村役場前(951/952)−[Walk]道の駅ちはやあかさか(957/1030)−[Walk]千早赤坂村役場前(1035/1039)−[金剛バス]富田林(1059/1114)−[近鉄普1110]喜志(1117/1120)−[金剛バス・葉室方面行]六枚橋(1133/1135)−[Walk]道の駅近つ飛鳥の里太子(1147/1204)−[Walk]六枚橋(1216/1216)−[金剛バス]喜志(1230/1248)−[近鉄準1214]古市(1252/1301)−[近鉄1337]二上神社口(1312/1313)−[Walk]道の駅ふたかみパーク當麻(1323/1435)−[Walk]二上神社口(1445/1447)−[近鉄普1436]古市(1459/1506)−[近鉄準1416]大阪阿部野橋(1527/1530)−[Walk]天王寺(1535/1542)−[関空快速4152M]大阪(1558/1605)−[快速791T]芦屋(1622/1624)−[4527B]新長田(1648)

注:ダイヤは2006年11月19日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。

データハウス

第12日目のデータ天候体調良好2006年11月19日
交通費\3,730訪問駅数4駅近畿達成率4.21%全国達成率0.48%
飲食代\2,150移動距離192.8km移動時間6.15h全行程時間10.33h
宿泊費\0平均速度31.3km/h表定速度18.7km/h駅滞在時間2.78h
入場料\200平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数13,475歩歩行距離6.7km消費カロリー447kcal
土産物代\960温泉0ヶ所足湯0ヶ所ソフトクリーム0本
雑費\100費用合計\7,140エンゲル係数30.11%ソフトカロリー0kcal

総合のデータ晴れ男率50.00%訪問コスト\3,523/駅2006年11月19日現在
交通費\81,810訪問駅数47駅近畿達成率49.47%全国達成率5.66%
飲食代\40,751移動距離3,511.5km移動時間96.88h全行程時間159.52h
宿泊費\8,900平均速度36.2km/h表定速度22.0km/h駅滞在時間36.52h
入場料\4,350平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数159,424歩歩行距離79.7km消費カロリー5,290kcal
土産物代\28,756温泉4ヶ所足湯3ヶ所ソフトクリーム16本
雑費\1,029費用合計\165,596エンゲル係数24.61%ソフトカロリー2,400kcal