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近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ

道の駅レポート

さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記

第11回 琵琶湖横断道の駅めぐり


木々に囲まれて金勝山の自然を満喫する道の駅

くりちゃんタクシー
くりちゃんタクシー
2006年11月18日土曜日。新長田5:16発の始発電車で大阪方面へ向かう。大阪で快速に乗り換えて草津で下車。本日最初の訪問駅はこんぜの里りっとう。コミュニティーセンターこんぜ行の帝産バスに乗る前に“くりちゃんタクシー”を予約しておく。草津駅を出発したバスは市街地を抜け、国道1号線と離れて山の方へ向かっていく。途中、JRAの栗東トレーニングセンターに寄る。センター入口にはシンザン号の銅像が立っている。このあたり一帯は栗東ニュータウンとして整備中で、住宅が増えつつある。草津から40分ほどでコミュニティーセンターこんぜ着。“こんぜ”は漢字で書くと“金勝”となる。丹後の間人(たいざ)同様、難読地名であるが、金勝の場合は由来がいまひとつよくわからない。バス停でしばらく待つと、1台のタクシーがやってきた。これが草津駅から頼んでおいたくりちゃんタクシーで、普通のタクシーではなく決められたコースを決められた時間に走る事前予約制のタクシーである。
自然に包まれたこんぜの里りっとう
自然に包まれたこんぜの里りっとう
栗東市では地域住民のためにコミュニティーバス(通称“くりちゃんバス”)を運行しているが、金勝地区はバスを走らせるほど利用客がないのか、バスの代わりにタクシーで代用している。乗車料金は1回200円。乗車するためには、利用する1時間前(早朝便は前日)に、@コースA時刻B利用区間C名前D人員を告げて予約しておかねばならない。バスの場合は利用客がなくても時間通りに走らせなければならないが、建前がタクシーならば、利用客がなければ走らせなくてもよい。苦心の作というか、効率的というか・・・。本日は金勝公民館から成谷までの区間を予約。タクシーの屋根には“くりちゃんタクシー”の行灯が取り付けられている。運ちゃんに運行状況を聞いてみると、利用するのはほぼ決まった人だけという状況とのこと。

くりタクは6分ほどで成谷着。ここが集落の端っこみたいで、ここから先は人家も途切れ、山道となる。目指すこんぜの里りっとうはこの山道を2.5qほど登らねばならない。天気もよく、絶好のハイキング日和。沿道はしばらくのどかな田園風景が続くが、くねくねと次第に高度を上げていく。

こんぜの里りっとうの足湯
こんぜの里りっとうの足湯
車の通行量は少ないかと思っていたが、信楽方面へ抜ける道で便利がよいのか、普通車に加え、大型トラックの通行も多い。歩く際は注意が必要だ。40分ほどすると、山小屋風の建物が見えてきて、こんぜの里りっとうに到着。あたりは木々に囲まれ、県道を通過する車の音が途切れると、鳥のさえずりがよく聞こえる。駅の周辺は県民の森として整備され、ハイキングコースや宿泊ができる森遊館やバンガロー村もあり、憩いの場となっている。小高い丘の上に上がると、遠く琵琶湖や比叡山などを眺めることができる。駅舎はさほど大きくはないが、物産館に食堂もあり、駅裏手には新たに足湯が設置されていた。足湯は10時からの利用となっており、先ほどお湯を入れ始めたばかりの様子。10時前には駅を出なければならいので、ちょっとフライングさせてもらい、少したまったお湯に足をつけさせてもらう。大自然に囲まれて足湯につかっていると、40分かけて上ってきた疲れが癒されるような気がした。

田園に囲まれて農を楽しむ道の駅

こんぜの里からの下りは期間限定運行のこんぜシャトルバスを利用する。春と秋の行楽シーズンに運行されており、秋は10/1〜11/26の土日祝運行。実は、こんぜの里へ行く際は、片道は必ずシャトルバスを使おうと考えていた。往復歩きではさすがにしんどい。チラシでは「道の駅こんぜの里りっとう付近」が乗り場になっており、実際の乗り場は道の駅から100mほど坂道を上った森遊館への分かれ道付近にあり、仮設のバス停があった。料金は1乗車500円。やって来たバスは帝産バス車で「栗東⇔森遊館・こんぜの里」の幕が掲げられている。先客が一人と思いきや、これは係員の方で、行き先を告げて乗車券を買う。さすがにバスは早く、来るときに40分もかかった成谷まで5分ほどで下る。

アグリの郷。新幹線が駆け抜ける。
アグリの郷。新幹線が駆け抜ける。

手原駅でシャトルバスを降り、栗東行の帝産バスに乗り換えて田園の中にそびえるように建っている済生会病院下車。本来はここでくりちゃんバスに乗り換えて、アグリの郷栗東へ行く予定だったが、けしからぬことに帝産バスが7分も遅れていたので、乗り継ぎ失敗。まあ、病院から歩いても10分ほどなので、良しとしておく。歩き始めると田圃の向こうに道の駅が見え、乗り遅れたくりちゃんバスが出て行くのも見えた。やがて前方の高架を新幹線が走り抜けるのが見え、道の駅アグリの郷栗東に到着。新幹線から見える道の駅としては唯一かもしれない。2012年に付近に新幹線の新駅ができる計画があったが、建設反対派の知事が誕生し、行方は微妙である。個人的にはこのあたりに作るよりは近江鉄道と交差する付近に作ったほうがよいと思うのだが。

駅ではアグリ米を販売
駅ではアグリ米を販売

駅名にあるアグリとは“Agriculture”(農業、農耕などの意味)のことであろう。環境的には田園に囲まれ、栗東の特産品を活かして新鮮野菜の販売や地場の大豆を利用した豆腐製造、味噌・もち・パンの工房もあり、なかなか購買意欲をかきたてるものがある。駅舎内のレストランでは地場の新鮮野菜を使ったアグリ定食などを味わうことができる。お米の販売コーナーも設けられており、地元近江米を好みのつき加減で精米し、アグリ米として販売している。うどん、そば、パンの製造体験もできる施設まであり、施設としてはかなり充実している。何より「農」にこだわる、「農」を楽しむという姿勢がとても良い印象を与えてくれる道の駅である。

琵琶湖の美景を堪能する道の駅

びわ湖大橋米プラザ到着
びわ湖大橋米プラザ到着
アグリの郷から守山駅へ向けて田圃の中の道を歩く。駅に近づくにつれて宅地開発が目立ち始め、新築住宅が増えてきた。そのうちアグリの郷付近まで宅地開発の波が押し寄せるかもしれない。20分ほどで守山駅着。ここで琵琶湖横断エコバスに乗り換えて、琵琶湖を横断する。滋賀県では公共交通と自転車や徒歩を組み合わせ、人と環境に優しく魅力と利便性にあふれた交通体系を目指して、取り組みを進めている。エコバスはその一環で、バイオディーゼル燃料で環境に対する意識を喚起するとともに、琵琶湖で分断されている東西の交流を活性化する役割を担っている。現在は近江鉄道バスと江若バスが共同で1日40便(平日)を運行している。今度のエコバスは江若バスの運行。行先幕には「エコバス」の表示がある。守山市街を走るうちは乗降客がそこそこあるものの、琵琶湖大橋を渡る頃には乗客は自分ひとりになってしまった。橋を渡って勾当内侍前下車。ここから歩いて2〜3分で道の駅びわ湖大橋米プラザに着く。
琵琶湖大橋を遠望
琵琶湖大橋を遠望
ホントは民家の軒先を通らせてもらうと至近距離なのだが、それでは不法侵入になってしまう。道の駅は琵琶湖大橋西詰にあり、琵琶湖岸に沿って造られた近代的な駅舎が目を引く。駅舎内部は1階にレストラン、物産館、新鮮野菜を販売するファーマーズテーブルがあり、入口には近江米の新米俵が積み上げられている。このファーマーズテーブルは近江米の普及にとどまらず、滋賀の農産物情報の発信基地として、米プラザの中核的な位置づけともなっている。2階に上ると、観光案内所と広い休憩スペースが設けられている。休憩スペースでは子供が描いた琵琶湖の風景画が展示されている。
米プラザのステーキ定食
米プラザのステーキ定食
展望スペースからは琵琶湖と琵琶湖大橋が一望できる。屋外に出れば砂浜が広がり、琵琶湖汽船の観光船発着所も設けられている。琵琶湖をどうぞ満喫してください、と言っているよう。

お昼時になったので、レストランで1500円のステーキ定食をおごる。近江牛と近江米を使用している・・・かどうかはわからぬが、美味しかったので多分そうだろう。食後には抹茶ソフトを買って、琵琶湖の波と戯れながらいただく。広い庭園には彫刻が点在していて、子供連れの家族が遊ぶ姿も見られ、和やかな時間が流れている。こうしてびわ湖大橋米プラザの滞在時間は琵琶湖を大いに満喫することができたのであった。

大都市近郊で豊かな自然を満喫できる道の駅

勾当内侍前からエコバスで堅田駅へ出る。新快速に乗り、一路大阪へ。道の駅めぐりとは無縁の大都会の街中を歩き、梅田から阪急電車の急行宝塚行に乗る。

能勢(くりの郷)に到着
能勢(くりの郷)に到着
朝は天気が良かったのに、いつの間にか電車の窓を雨が流れ落ちるようになった。川西能勢口で能勢電鉄に乗り換えると、観光路線とベッドタウンの入り混じったような雰囲気。妙見口方面と日生中央方面の分岐点の山下で下車。雨足が強くなってきた。山下から阪急バスでしばらく走ると周囲はすっかり田舎の様相。15分ほどして平野口バス停下車。歩いてすぐのところに道の駅能勢(くりの郷)がある。梅田からは1時間ちょっと。東京であれば完全に楽勝通勤圏である。

くり坊がお出迎え
くり坊がお出迎え

駅名を能勢だけでなく、括弧書きで「くりの郷」と入れたのはこの地域の特産品である栗をアピールする意味もある由。なるほど、駅の玄関にも大きな栗のハリボテ、その名も“くり坊”が鎮座ましまし、出迎えてくれる。ところどころ削られたりしてちょっと痛々しいけど。すでに栗のシーズンは終わっているが、駅前の広場では朝市ならぬ夕市(?)開催中で、地元の新鮮野菜を求めるお客さんでにぎわっている。焼き芋も販売されており、そんな季節になったか、と改めて感慨にふける。店内はさほど広くはないが、レストラン、観光案内所、物産館と充実している。能勢は炭の産地としても有名らしく、竹炭もなかを売っていたので、お土産に買い求める。この駅は能勢町観光物産センターとして、地域の農業振興や活性化にも一役買っているとのこと。大都市近郊でこれほど自然を満喫できる道の駅もそうそうないだろう。これからもそのスタンスを大事にしてほしいと思った。

平野口から山下まで戻ると道路は渋滞している。一気に都会に戻ってきたような感じがする。降り始めた雨はますます強くなってきた。明日には上がってくれるとよいが、女心と秋の空、さてどうなることやら。(第11回・了)

第11日目行程表

2006年11月18日(土)

新長田(516)−[110B]大阪(559/605)−[快速700K]草津(702/720)−[帝産バス・金勝公民館行]金勝公民館(800/816)−[くりちゃんタクシー・金勝公民館行]成谷(822/825)−[Walk]道の駅こんぜの里りっとう(905/949)−[こんぜシャトルバス・栗東駅行]手原(1006/1017)−[帝産バス・栗東駅行]済生会病院(1022/1023)−[Walk]道の駅アグリの郷栗東(1033/1100)−[Walk]守山(1120/1126)−[江若バス・琵琶湖横断エコバス(堅田駅行)]勾当内侍前(1153/1155)−[Walk]道の駅びわ湖大橋米プラザ(1157/1304)−[Walk]勾当内侍前(1306/1308)−[近江鉄道バス・琵琶湖横断エコバス(堅田駅行)]堅田(1316/1340)−[新快速3255M]大阪(1428/1430)−[Walk]梅田(1435/1440)−[阪急急1409]川西能勢口(1500/1505)−[能勢電鉄1501]山下(1522/1528)−[阪急バス・能勢の郷行(73系統)]平野口(1543/1545)−[Walk]道の駅能勢(くりの郷)(1547/1610)−[Walk]平野口(1613/1618)−[阪急バス]山下(1635/1643)−[能勢電鉄1602]川西能勢口(1700/1705)−[阪急1740]十三(1728/1733)−[阪急特K1707A]三ノ宮(1757/1800)−[201B]新長田(1808)

注:ダイヤは2006年11月18日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。

データハウス

第11日目のデータ天候晴のち雨体調良好2006年11月18日
交通費\6,270訪問駅数4駅近畿達成率4.21%全国達成率0.48%
飲食代\1,975移動距離310.1km移動時間8.00h全行程時間12.87h
宿泊費\0平均速度38.8km/h表定速度24.1km/h駅滞在時間2.80h
入場料\0平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数16,519歩歩行距離8.3km消費カロリー548kcal
土産物代\3,200温泉0ヶ所足湯0ヶ所ソフトクリーム1本
雑費\420費用合計\11,865エンゲル係数16.65%ソフトカロリー150kcal

総合のデータ晴れ男率54.55%訪問コスト\3,601/駅2006年11月18日現在
交通費\78,080訪問駅数44駅近畿達成率46.32%全国達成率5.30%
飲食代\38,601移動距離3,318.7km移動時間90.73h全行程時間149.18h
宿泊費\8,900平均速度36.6km/h表定速度22.2km/h駅滞在時間34.53h
入場料\4,150平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数145,949歩歩行距離73.0km消費カロリー4,843kcal
土産物代\27,796温泉4ヶ所足湯3ヶ所ソフトクリーム16本
雑費\929費用合計\158,456エンゲル係数24.36%ソフトカロリー2,400kcal