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近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ

道の駅レポート

さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記

第8回 丹後半島の道の駅をめぐる


なんともカニづくしの道の駅

2006年11月4日土曜日、舞鶴の空は澄み渡るような青空で、少し肌寒い。夕べのうちに軽く雨が降ったようで、地面が濡れている。今日は丹後半島の道の駅を回るべく、西舞鶴6:55発の網野行き北近畿タンゴ鉄道(KTR)の列車に乗る。舞鶴に泊まったのだからとれとれセンターへ行けばよいのだが、スケジュールの都合で先に丹後半島を回ることとなった。土曜日なので空いているだろうと思いきや、車内は女子高生が多数乗車しており、非常ににぎやか。携帯を見たり、お化粧をしたりで、それぞれに忙しそうである。朝もやの中をKTRの列車は快調に走り、由良川の河口を長い鉄橋で渡り、宮津市へと入っていく。女子高生は丹後大宮でほとんど下車。それぞれにバドミントンの道具を持っており、試合でもあるのかな。

丹後大宮を出ると車内は回送列車のように閑散として、終点網野到着。本日最初の訪問駅はてんきてんき丹後。網野駅から丹後海陸交通バスで向かう。網野町内を抜け、漁港をかすめながら進むと難読地名の間人。これは「たいざ」と読む。知っていなければまず読めない。由来は昔々の6世紀頃、用命天皇のお后である穴穂部間人皇后(あなほべのはしうど)が戦乱を逃れるため、この地に移住。その後戦乱が治まり、斑鳩へ帰る際、世話になったお礼からこの地に「はしうど村」と名付けたが、地元の人は皇后の名前を名乗るのは恐れ多いので、皇后が退座されたことから「たいざ」と呼ぶようになったとのこと。個人的には「間人」をなぜ「はしうど」と読んだのか、というのも気になるところであるが。

間人バスターミナルを過ぎて程なく丹後庁舎前に到着。網野駅からは30分ほどの距離である。ここが道の駅てんきてんき丹後の最寄りバス停となる。運賃は網野駅から200円・・・えっ!200円!!ローカルバスで30分も乗って200円ということはあり得ない。日本ハムの監督ではないが、「シンジラレナ〜イ」。後で調べたところでは、京丹後市と丹海バスによる実験の一環で、運賃の低額化によって将来的に公共交通機関が運行できる在り方を検証しているとのことで、期間は10月1日から1年間の予定。うまい具合に実験期間に当たったものだ。

てんきてんき丹後に到着!黒豆ソフトをいただく
てんきてんき丹後に到着!黒豆ソフトをいただく

バス停から歩いて2〜3分で道の駅到着。ちょうどオープン10周年記念にあたり、感謝祭が行われている。実は本日てんきてんき丹後を予定に組み入れたのは、オープン10周年を記念して「10周年記念きっぷ」が配布されるため。とりあえず通常のきっぷを購入して、10周年記念きっぷを1枚貰う。スタンプを捺してみるとカニの図柄を大きくデザインしている。土産物売り場を見渡すと、さすがカニの産地だけあって、土産物もカニを取り入れた商品が数多く並んでいる。カニ煎餅にカニクッキー、果てはカニライターまであった。これはカニの爪をかたどったライターで、ガス充填式になっており、ひとつ530円。お土産に4つ購入しておく。 建物内に喫茶コーナーがあったので、朝からソフトクリームをいただく。10周年記念で通常250円〜300円のソフトが全品200円であった。これだけカニづくしだから、カニソフトもあるのではと思ったが、さすがにそれはなかった。壁面には手作りの観光案内も掲示してあって、駅員さんのサービス精神が感じられる。まさにてんきてんきの名前のごとく晴れやかに…そんな感じがする道の駅である。

舟屋の趣きを堪能できる道の駅

てんきてんき丹後を後にして今度はKTRの峰山駅まで戻る。やはり運賃は200円。峰山から野田川までは特急列車をおごる。わずか2駅しかなく、もったいないようだが、実はKTR1日乗り放題きっぷを持っているので、KTR全線の普通列車と特急自由席に乗り放題なのだ。値段は1,700円だが、西舞鶴から豊岡までふつうに乗り通しても1,680円だから、十分もとは取れるはずだ。
伊根に入りバス誘導車が先導
伊根に入りバス誘導車が先導
野田川から岩滝まで先ほどと同じ丹海バスに乗れば、運賃は240円。京丹後市を離れて実験区間は終わったようだ。伊根方面乗換えの岩滝は単なる十字路でバス停が4つもありわかりにくい。通過予定時刻ギリギリで民家の軒下に隠れるように設置されているバス停を発見。3連休の中日ゆえか、伊根方面蒲入行のバスはさらりと座席が埋まる程度の客が乗っており、乗車率はけっこう良い。傘松ケーブルや遊覧船の乗り場で少し下車客があったものの、同じ数ぐらい乗ってきた。バスは宮津湾沿いを快走し、伊根町に入る。ここから先は道が狭くなり、バス誘導車が前方を先導するようになった。海岸沿いの道は細く、曲がりくねっており、誘導車が対向車とのすれ違いをうまく調整しているようだ。小生以外の乗客は伊根湾めぐり遊覧船乗り場の日出で下車。

舟屋定食
舟屋定食

一人だけとなって、舟屋の里公園前下車。ここは道の駅舟屋の里伊根の入口。坂道を登ると舟屋をイメージした建物が見えてきた。上の駐車場は満杯で、入りきれずに坂道下の駐車場に戻る車もある。時刻はお昼前、混雑する前に昼食をとるべく、2階のレストランへ。舟屋定食2,000円也を注文すると、鯛や甘エビなどのお造り5種、金目鯛煮付けなど海の幸が豪勢に盛られている。屋外にはテラスも設置されていて、今日のような天気が良い日には気持ちがよかろう。1階にも食事をするところがあり、ひとつはカレーなどの軽食、もうひとつは道の駅では珍しい割烹料理屋。食後のデザートにと抹茶ソフトを求める。テラスに出て美しい伊根湾を眺めながらソフトクリームを食す。日常の喧騒から開放された至福の一時を味わう。ここ舟屋の里伊根は舟屋の趣を堪能できる道の駅である。

道の駅からの眺め舟屋の景観
道の駅からの眺め舟屋の景観

さて、道の駅を出て伊根の町まで歩いて向かう。実は舟屋の里公園前を通るバスは極めて少なく、帰りのバスは伊根発となる。距離的には1キロちょっとで道の駅からは下り坂なので楽である。10分もすれば伊根に着いた。時間があるのでしばし町並み探訪。町中の道はこれが国道か、というほど狭いが、もともとこの集落の人にとって玄関は海であって、道路は裏道みたいなものか。細い路地に分け入ると井戸があり、地元の人が魚をさばいていた。集会所では漁師さんが気勢をあげており、その一角だけがにぎやか。それ以外はただ静かな時間が流れているといった感じ。民家の軒先には当たり前のように魚が干してあったりする。舟屋日和というパンフレットには「ここにあるのは、ただ優しい時間だけです。」と書いてあり、まさにぴったりの表現。ここ伊根町は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。これは伝統的建造物群を所有する市町村が集まって発足させた協議会が中心になって、町並みの指定や保存についてさまざまな活動を行っている。平成18年4月現在、日本全国で80ヶ所が指定されている。今後ともこの舟屋の町並みは保存してほしいと思う。

加悦の里の文化を感じる道の駅

伊根発のバスで岩滝口駅下車、KTRに乗り換えて野田川駅下車。ここは以前丹後山田という駅だったが、KTRに移管された際に改称された。鉄道ファンには懐かしい加悦鉄道の起点でもあった。加悦鉄道は丹後山田から加悦町(現与謝野町)までの5.7qを走ったローカル私鉄で開業は大正14年。この地域の特産品である「ちりめん産業」の活性化のために設立された。その後、昭和14年にニッケル鉱山が発見され、鉱石運搬として活躍することとなる。しかし、戦後はニッケルの運搬は廃止され、次第にモータリゼーションの影響を受けて、加悦鉄道は昭和60年4月30日で廃止された。廃線後はサイクリングロードとして整備され、旧鉱山駅跡はSL広場として生まれ変わり、加悦鉄道で活躍した古い機関車や客車を展示し、今も多くの鉄道ファンが訪れている。実は「道の駅シルクのまちかや」はこのSL広場と目と鼻の先にある。鉄道廃止後はその後を加悦フェローラインというバスが運行されており、SL広場にバス停がある。

道の駅シルクのまちかや
道の駅シルクのまちかや

野田川駅を14:41に発車したバスは加悦鉄道の廃線後に沿うように走り、15:09SL広場に到着するとずいぶんとにぎわっている。それもそのはず、4日5日と周年祭が開催されており、SLや旧型気動車の体験試乗会が行われているらしい。そうなると、鉄ちゃんの血が騒ぐ。道の駅よりまずは体験試乗と思ったが、本日の運行は終了でがっかり。すっかり意気消沈で道の駅へ向かう。歩道橋を渡って道の駅へ行くと、こちらもけっこう賑わいを見せている。駅舎は四角形に四角すいの屋根を乗せた武骨な造り。

SLをバックにソフトを食む
SLをバックにソフトを食む
内部は広く天井が高いので開放感がある。瓶のコカコーラ自販機が設置されており、妙に懐かしさを感じる。この地域は丹後ちりめんの産地だけあって、シルクの製品が多数販売されている。「ちりめん」とは表面に細かいシボ(凹凸)がある織物のこと。元はシルクで織られていたが、最近はポリエステルやレーヨンでも同じシボ加工ができるらしい。商品の中にシルク100%のスーツが販売されていたが、価格18万円が5万円も値引きされて13万円になっていた。今まで道の駅で見た商品の中で最も高価な品物かもしれない。喫茶コーナーでソフトクリームを売っていたので、迷わず購入。本日ソフト三連発。そろそろソフトもしんどい季節になってきた。これが食べ納めかも知れぬ。

懐かしい“ヨ太郎”こと車掌車
懐かしい“ヨ太郎”こと車掌車

ソフトを口にしながら、やはり気になるSL広場へ向かう。ノスタルジックな木造駅舎は旧加悦鉄道加悦駅を復元したもの。オリジナルの加悦駅は町役場前に保存されている。入場料は500円。道の駅記念きっぷと同じサイズのいわゆるD型硬券。広場内はこれでもか、というぐらいに旧型の機関車、気動車、客車が展示されている。“ヨ太郎”でお馴染みの車掌車も展示されていた。ほとんどの車両は内部に入ることができるので、古きよき時代に思いをはせながらじっくりと観察する。鉄道が陸の王者として日本の産業を支えていた頃が懐かしい。

ここ与謝野町は名前からもわかるように4人の偉大な歌人にちなんだもの。与謝蕪村、与謝野礼厳、与謝野鉄幹、与謝野晶子の4人。いずれも与謝峠の麓に広がる加悦の里を故郷と慕った歌人で、その歌に刻まれた、たくましくも豊かな生命力は加悦の自然そのもの・・・らしい。「道の駅シルクのまちかや」はそういった歴史や文化や伝統を感じさせる道の駅である。

SL広場からバスで野田川へ戻り、KTRで豊岡へ。そこから山陰線の電車で和田山へ出て、本日は和田山泊まり。昨日に続いて連泊となる。まだ午後6時過ぎだというのに閑散とした駅前商店街にある、ホテルとしてはありえないような名称の「ビジネスホテルてつや」に宿泊。ホテル近くの居酒屋で夕食を済ませ、酔い醒ましに駅前広場へ行ってみると地元の暴走族らしき集団がたむろしており、たまたま扉が開いていたRUSHというスナックに緊急避難。そこで地元の若者と意気投合してカラオケで盛り上がる。しっかり道の駅ユーザーズクラブの宣伝をしておく。こうして和田山の夜は更けて行ったのであった。(第8回・了)

第8日目行程表

2006年11月4日(土)

西舞鶴(655)−[KTR313D]網野(808/819)−[丹海バス・峰山行]丹後庁舎前(850/850)−[Walk]道の駅てんきてんき丹後(853/920)−[Walk]丹後庁舎前(923/925)−[丹海バス]峰山(957/1005)−[タンゴディスカバリー64号]野田川(1018/1025)−[丹海バス・岩滝行]岩滝(1033/1045)−[丹海バス・蒲入行]舟屋の里公園前(1129/1130)−[Walk]道の駅舟屋の里伊根(1135/1220)−[Walk]伊根(1240/1249)−[丹海バス]岩滝口(1337/1357)−[KTR221D]野田川(1405/1441)−[加悦フェローライン]SL広場(1509/1509)−[Walk]道の駅シルクのまちかや(1510/1544)−[Walk]SL広場(1545/1550)−[加悦フェローライン]野田川(1618/1624)−[北近畿タンゴ225D]豊岡(1724/1734)−[444M]和田山(1808)

注:ダイヤは2006年11月4日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。

データハウス

第8日目のデータ天候体調良好2006年11月4日
交通費\8,230訪問駅数3駅近畿達成率3.16%全国達成率0.36%
飲食代\11,900移動距離242.9km移動時間7.33h全行程時間11.22h
宿泊費\4,700平均速度33.1km/h表定速度21.7km/h駅滞在時間1.77h
入場料\500平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数9,215歩歩行距離4.6km消費カロリー306kcal
土産物代\3,560温泉0ヶ所足湯0ヶ所ソフトクリーム3本
雑費\0費用合計\28,890エンゲル係数41.19%ソフトカロリー450kcal

総合のデータ晴れ男率62.50%訪問コスト\3,852/駅2006年11月4日現在
交通費\58,030訪問駅数32駅近畿達成率33.68%全国達成率3.86%
飲食代\32,992移動距離2,491.9km移動時間67.33h全行程時間109.58h
宿泊費\8,900平均速度37.0km/h表定速度22.7km/h駅滞在時間25.48h
入場料\3,550平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数109,655歩歩行距離54.8km消費カロリー3,638kcal
土産物代\19,286温泉3ヶ所足湯2ヶ所ソフトクリーム12本
雑費\509費用合計\123,267エンゲル係数26.76%ソフトカロリー1,800kcal