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近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ

道の駅レポート

さっさ〜の 2006近畿道の駅スタンプラリー奮闘記

第7回 秋晴れの中、播磨から丹波の道の駅をめぐる


北播磨活性化の一役を担う道の駅

2006年11月3日金曜日、今日は文化の日で祝日。空は透き通るような秋晴れ。8月6日に播磨いちのみや、みなみ波賀、はが、そして淡河をまわって以来、約3ヶ月ぶりにスタンプラリーを再開することとなった。前回のスタンプラリー後、仕事の都合で忙しい日々が続き、道の駅から遠ざかっていた。実は夏休みも取れていない…(泣)

新長田6:28発の普通電車で兵庫へ、ここで逆方向姫路方面の快速に乗り換えて姫路方面へ…は前回と同じパターン。今日は加古川から加古川線へと分け入る。加古川線は2004年12月に電化され、それまでの非電化ローカル線のイメージが払拭されて、どこか垢抜けした印象。電車内はもう暖房が入っている。加古川を7:17に出発した電車は方向を北に向けて播州路を北上。三木方面は乗換えの厄神を過ぎてカヌーの練習が行われている加古川を渡る。市場を過ぎたあたりで一面が霧に覆われ、もやもやとした中を進み、西脇市着。

変わった名前の日本へそ公園駅
変わった名前の日本へそ公園駅
ここで谷川行きに乗り換えて日本へそ公園駅に8:29到着。質素なホーム1面の無人駅である。日本へそ公園とはこれまた変わった駅名だが、駅の近くに同名の公園がある。東経135度・北緯35度の交差点がここにあり、地図上ではここが日本の中心にあたることから日本のへそとなった由。もっとも、日本の中心と主張する地域は他にもあって、岐阜県武儀町は人口重心で日本の真ん中であると主張、群馬県渋川市は東経139度・北緯36度29分に位置していて、こちらも日本のほぼ真ん中と主張している。他にもいくつか日本中心を主張する地域があり、それぞれに定義が異なるのでもはやどこが日本の真ん中であるかさっぱりわからぬ。

幟がはためくエコミュージアム
幟がはためくエコミュージアム

本日最初の訪問駅は北はリまエコミュージアム。駅を出て加古川を渡り、15分ほど歩くと播州幟がはためく北はりまエコミュージアムに到着。道の駅開店にはちょっと時間が早いが、隣接する“レストランたにし”が先に開店していたので、500円のモーニングセットで朝食とする。朝早くから地元の人と思しき方々がひっきりなしに来店し、繁盛振りがうかがえる。9時を過ぎて、道の駅もオープン。朝採り野菜などを求めてお客さんが押し寄せるのは道の駅にはよくある光景だ。レストランも店舗も女性中心に切り盛りしている。店舗内には、さすが西脇は播州織の中心だけに、衣類や繊維加工品も充実している。しかし、この播州織も時代の流れとともに中国や東南アジア等からの輸入攻勢で厳しい状況下に置かれている。業界あげて活性化に尽力されているが、一度傾いた流れを変えるのは容易なことではない。さて、駅名にあるエコミュージアムとはいかなる由来から来ているのやらと資料を見ていると、北はりま田園空間博物館のパンフレットがあり、それによると北播磨地域にある自然景観、歴史遺産、風俗、伝統・文化など有形・無形の地域資源を展示物とみなして“建物がない博物館”(=エコ・ミュージアム)に展示して、故郷の自然や文化の魅力を全国に発信する取り組みを進めており、道の駅がその情報発信基地だそうだ。建物を建てて何かを展示するのではなく、北播磨地域全体がひとつの博物館であるという、何か壮大なロマンを感じさせる取り組みである。地域の活性化、地場産業の活性化も一部分だけの対応では埒があかない面もある。ロマン作りから始めてみるのというのもひとつの手法だろう。北はりまエコミュージアムは地域活性化の中心を担っている、そんな印象を感じさせる道の駅である。

おばあちゃんの優しさを感じる道の駅

午前10時を過ぎたあたりで、エコミュージアムを後にし、へそ公園駅までとぼとぼ歩いて戻る。次の下り電車は10:21発。これを逃すと次は13:50までない。しかも第4土曜日は運休と、半ば走らせたくないかのようだ。1両ぽっちの電車はうっぷんを晴らすかのように山あいを走り抜けて谷川着。ここで福知山線の電車に乗り換えて黒井駅まで進む。黒井駅から国道175号線を20分ほど歩くと、今年4月に開業したばかりの道の駅丹波おばあちゃんの里に着く。

おばあちゃんの里に到着
おばあちゃんの里に到着

舞鶴若狭自動車道の春日インターチェンジのすぐそばに建てられているので、車の出入りが多い。建物は物産館とそれに棟続きの食品加工場、少し離れて情報館とトイレ。外観は昔の田舎にあった民家風で、どっしりと落ち着いた印象をおぼえる。残念ながら、レストランは併設されていないようで、ここで昼食をという計画は頓挫。まだ新しさを残す物産館に入ると、これまた大勢の人がいくつもの土産物を抱えて店内を巡り歩いている。駅名はおばあちゃんの里だがレジの女性はみなさんお若い。なぜか鹿の剥製が壁から顔を出しており、ちょっとびっくり。その昔、どこかの会社の社長室で見たような気がする。店内に行列ができているので何かと思いきや、ジェラート購入の列。

丹波栗ジェラートをゲットォ
丹波栗ジェラートをゲットォ
今日は11月3日と晩秋の候であるが、ぽかぽか陽気でジェラートがよく売れている。ジェラートを買おうか、それとも駅手作りのパンやお弁当を買おうかとしばし頭の中で逡巡した結果、ジェラートに軍配が上がる。丹波栗ジェラートを買おうと列に並ぶも段取りがイマイチで、列の進み方が遅く、買うまでに10分ぐらいかかった。夏の盛りだと相当時間がかかったのではなかろうか。無事ジェラートをゲットし、屋外ベンチに座って秋の日差しに照らされながら味わう。芝生に設置された遊具で遊ぶ子供たちを見ていると微笑ましい感覚を覚える。何かと殺伐とした世の中ではあるが、何だかこの一角は平和な空気が漂っているようで、駅名にもあるおばあちゃんの優しさをちょっぴり感じさせるのであった。

丹波の文化を今に伝える道の駅

丹波おばあちゃんの里の次はあおがきへ向かうべく、来た道を戻る。春日インターに高速バスの停留所ができており、高速バスを使えば至近距離。黒井駅近くの丹波市役所では秋祭りが開催されており、大勢の人が詰め掛けていた。黒井駅から石生駅まで電車で一駅戻り、神姫バスに乗り換える。思えば相生の白龍城へ行くときに利用したのも神姫バスだった。かなり広い範囲をカバーしている。佐治行のバスに揺られること30分ほど、上芦田バス停で下車。山崎のバスターミナルで購入した回数券が使えた。バス停から3分ほど歩くと道の駅あおがきに到着。

まずはスタンプを押そうとあちこち探したが、なかなか見つからない。観光案内所で聞くと、物産館のレジに置いてあると。目指すスタンプは物産館のレジスター横の狭いスペースに置いてあった。しかもその狭いところにレストラン用の伝票クリップが重ねてあって、押しづらい。何枚かばたばたと落としてしまった。スタンプ設置場所は一考の余地ありか。

おいでな青垣のそば定食
おいでな青垣のそば定食

おばあちゃんの里にはレストランがなかったので、まだ昼飯を食べていない。レストラン、“おいでなあおがき”でざるそばセットを注文。午後2時を過ぎたというのに混雑しており、繁盛しているようだ。そばは特製二八そばとあるから、そば粉8割か。本格手打ちざると銘打つだけあって、コシがあってけっこうおいしかった。そばはざる専用で暖かい麺類はうどんをご注文くださいというこだわりも頷ける。

食後に駅内にある丹波市伝承館を見学する。道の駅あおがきがある佐治地区はかつては丹波布の産地で、佐治木綿として京都などへも売られていたとのこと。

伝承館での糸紡ぎ光景
伝承館での糸紡ぎ光景
伝承館ではかつての機織り、糸紡ぎ、染色の技術を伝えるための設備や資料がそろえられている。実際に糸も紡いでおり、希望すると体験もできるらしい。道の駅は休憩スポットとしての認識が強いが、地域文化伝承のキーステーションとして機能させることもできるというよい例だ。道の駅あおがきは丹波の文化を今に伝えているのである。
 「青垣の里に育ちし丹波布 この縞模様誰に伝えん」
(丹波市伝承館パンフレットより)

由良川のせせらぎをききながらホッと和む道の駅

和に到着。あたりは真っ暗
和に到着。あたりは真っ暗
午後3時を過ぎて、早くも日が傾きかけてきた。バスで石生駅まで戻り電車に乗って高架になって間もない福知山へ。ここで山陰線の電車に乗り換えて道の駅和の最寄りの和知駅には午後6時前に到着。あたりはすっかり暗くなっていた。冬の日はつるべ落としとはよく言ったものだ。駅前のだらだら坂を下り、県道を歩いて道の駅に向かうが、街灯がほとんど無く、人家の灯りも少ないので、暗闇の中を進んでいるようだ。時折すれ違う車のヘッドライトがまぶしい。用心のために買ってきたミニ赤色灯を腰に装着して歩く。10分ほど歩くと国道9号線の大きな鉄橋が見えてくる。この橋を渡ると道の駅和に着く。

閉店時間も近いことがあり、広い駐車場に車はまばら。駅舎に掲げられた「道の駅和」の看板が暗闇の中にぼんやり照らし出されて幻想的な感じ。物産館に入り、スタンプを押してみやげ物なぞを物色。日中はにぎわっているのだろうが、今は人影が少ない。みやげ物類はかなり充実している方ではなかろうか。せめてもの売上協力にと黒豆茶に黒豆ソフトを購入。

名物?黒豆ソフト
名物?黒豆ソフト
和知駅からの歩き疲れをソフトで癒す。駅裏に回ると目の前に由良川が流れている。今はおだやかなせせらぎが流れているが、一昨年の大水害ではこの川も大暴れした。駅と先ほど歩いてきた県道を結ぶ須川橋(たぶん沈下橋だと思う)は改修工事中であった。個人的には国道の陸橋を渡るよりもこの須川橋を渡って駅に入るほうが好きなのだが…。須川橋もこの水害で痛めつけられたのかも知れぬ。足元に用心しながら由良川の川原へ下りてみる。せせらぎを聞きながらソフトを食べていると何とも心が和むような気がした。

高原の温泉でほっこりする道の駅

やくの本陣膳。豪華。
やくの本陣膳。豪華。
道の駅和を出て、和知駅まで戻る。今日はもうひとつ道の駅を訪問することが出来る。和知駅から山陰線の電車に乗ると、行き違い列車の遅れで上川口駅で5〜6分待たされる。単線ゆえの欠点ではある。上夜久野には午後8時過ぎに到着。駅舎さえも取り払われた山間の小さな無人駅だが、この駅から歩いて15分ほどのところに道の駅農匠の郷やくのがある。行きは駅から上り坂一方なので、けっこうきつい。夏場は汗だくになる。えっちらおっちらと坂を上り、やくの到着。

時間は午後8時半になろうとしているが、まだ営業中である。そうでなくても冬シフトで閉店時間が早くなっている駅が多い中で、感心なことだ。この駅は温泉が売りで、やくの高原温泉ほっこり館を併設、スタンプもそちらに置いてある。温泉の営業時間は午後10時までなので、スタンプも10時までなら捺せるというわけだ。まだ時間的には余裕があるので、レストランやぐらで黒豆やっこに地酒で一人酒。仕上げにやくの本陣膳を注文すれば、お造り5種、イカソーメン、天ぷら、茶碗蒸し、手打ちそばなどが豪勢にお膳に盛られて2,100円也。

やくの温泉ほっこり館温泉が湯煙を上げる
やくの温泉ほっこり館温泉が湯煙を上げる

すっかり満腹となったところで、温泉へ向かう。スタンプは温泉の入り口に設置してあるが、盗難防止のために複数のスタンプが鎖でつながれており、やけに捺しづらい。スタンプなど盗む人がいるのかと思うが、一部には悪質なマニアもいるのだろう。スタンプも捺し、自慢の温泉につかる。泉質は単純泉でさらりとした透明感のあるお湯。温泉につかりながら、今日1日の旅の疲れを癒す。湯上りには大きな休憩用の広間も用意されており、日帰り入浴も多いようだ。宿泊施設も用意されており、こちらはやくの荘と名づけられている。今日も何組かの宿泊者がいる様子。宿泊でも日帰りでもゆっくりと温泉を堪能することが出来る、まさにほっこり(いかにも暖かそうな様子)する道の駅である。

本日の道の駅めぐりはこれにて終了、今日は明日の道の駅めぐりに備えて西舞鶴のビジネスホテルで宿泊。スタンプラリー初のお泊りとなった。(第7回・了)




第7日目行程表

2006年11月3日(金)

新長田(628)−[122B]兵庫(630/633)−[快速701K]加古川(713/717)−[1325S]西脇市(817/820)−[2325S]日本へそ公園(829/830)−[Walk]道の駅北はりまエコミュージアム(845/1000)−[Walk]日本へそ公園(1015/1021)−[2327S]谷川(1040/1049)−[2537M]黒井(1109/1110)−[Walk]道の駅丹波おばあちゃんの里(1130/1220)−[Walk]黒井(1240/1247)−[2532M]石生(1251/1312)−[神姫バス・佐治行]上芦田(1343/1345)−[Walk]道の駅あおがき(1348/1512)−[Walk]上芦田(1515/1519)−[神姫バス・柏原行]石生(1551/1610)−[2547M]福知山(1635/1657)−[1148M]和知(1731/1733)−[Walk]道の駅和(1748/1820)−[Walk]和知(1835/1840)−[1143M]福知山(1917/1930)−[445M]上夜久野(1955/1957)−[Walk]道の駅農匠の郷やくの(2012/2115)−[Walk]上夜久野(2130/2135)−[450M]福知山(2158/2228)−[特急リレー357M]西舞鶴(2303)

注:ダイヤは2006年11月3日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。

データハウス

第7日目のデータ天候体調良好2006年11月3日
交通費\4,720訪問駅数5駅近畿達成率5.26%全国達成率0.60%
飲食代\5,585移動距離303.4km移動時間9.33h全行程時間16.58h
宿泊費\4,200平均速度32.5km/h表定速度18.3km/h駅滞在時間5.07h
入場料\600平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数19,685歩歩行距離9.8km消費カロリー653kcal
土産物代\1,920温泉1ヶ所足湯0ヶ所ソフトクリーム2本
雑費\0費用合計\17,025エンゲル係数32.80%ソフトカロリー300kcal

総合のデータ晴れ男率57.14%訪問コスト\3,254/駅2006年11月3日現在
交通費\49,800訪問駅数29駅近畿達成率30.53%全国達成率3.49%
飲食代\21,092移動距離2,248.9km移動時間60.00h全行程時間98.37h
宿泊費\4,200平均速度37.5km/h表定速度22.9km/h駅滞在時間23.72h
入場料\3,050平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度
遊興費\0歩数100,440歩歩行距離50.2km消費カロリー3,333kcal
土産物代\15,726温泉3ヶ所足湯2ヶ所ソフトクリーム9本
雑費\509費用合計\94,377エンゲル係数22.35%ソフトカロリー1,350kcal