2006年7月1日、近畿道の駅スタンプラリーがスタートした。針テラスで出発式が行われたようだが、当日は仕事の都合で参加できず、1日遅れの7月2日(日)に自宅のある新長田駅をひとり静かにひっそりと出発し、スタンプラリーの幕をきった。今日は手始めに淡路島にある3つの道の駅を回ろう考えている。8:24新長田発の普通電車で出発進行!高速バス乗り換えの舞子駅まで向かう。須磨で快速に乗り換えて舞子着。新長田は小降りだった雨が舞子ではどしゃ降り。バス停の高速舞子は高い位置にあるせいか、横なぐりの雨で屋根の下にいても濡れ鼠となる。雨の中、たくさんの車が水しぶきをあげながら高速を走り抜けている。福良行きの淡路交通バスは10名ほどのお客を乗せて定刻8:55発車。明石海峡大橋を渡って淡路島に入る。雨はいっそう激しさを増し、フロントガラスをバチバチ叩きつける。そんな悪天候の中でもバスの運転手はいくつかの停留所に定刻、しかも1分違わず到着する。さすがプロは違うと感心。
福良にはモチロン定刻の10:09に到着。ここから道の駅うずしおまでは無料のシャトルバスが運転されている。無料バスの存在に気づいたのは出発前々日。たまたま道の駅うずしおのHPを見ていたらアクセスガイドがあり、そこに無料シャトルバスの時刻が掲載されていた。これを利用しない手はない。実は最初は南淡路ICから歩こうかと考えていたのだ。地図で見ると2.5qぐらいだから、歩けない距離ではない。(そのために毎日神戸駅〜三宮間を歩いて通勤して訓練していた。)無料バスは淡路交通バスターミナルと道路をはさんで向かい側のうずしおドームなないろ館から出発する。道の駅に寄るバスは1日3本しかない。このうち効率的なのは福良を@便で道の駅まで行き、A便で福良まで戻るものだろう。発車時刻少し前に到着したバスは定員15人ほどのマイクロバス。旅館の送迎バスみたいだ。
| なないろ館 | → | 道の駅 | → | なないろ館 | |
| @ | 10:30 | 11:00 | 11:25 | ||
| A | 11:30 | 12:00 | 12:20 | ||
| B | 13:50 | 14:25 | 14:45 | ||
| 注)時刻は2006年7月2日現在のものです。 | |||||
先客が3人、福良から小生ともう一人が乗り込む。運転手さんは一人ひとりに行き先を尋ねてこまめに案内してくれる。福良を定刻に発車したバスは市街地を抜け、急坂を駆け上り、記念館へ。この記念館では人形浄瑠璃が上演されているようで、一人が下車していった。ここで10分休憩し、道の駅へ向かう。地図で見るとわからないが、実際にバスで通るとかなりのUP/DOWNがあり、歩かなくて良かったとホッとした。
11:00に道の駅うずしおに到着。「次は12:00発なので遅れないように帰ってきてください」と運転手。ご丁寧にどうも。すっかり雨も上がり、近く大鳴門橋が見渡せる。観光バスの団体などもあって、けっこう混雑している。早速スタンプ帳を購入し、記念すべき1駅目のスタンプを捺す。売店の外に出て大鳴門橋をより近くで見学するために展望スポットへ行く。
もともと大鳴門橋は道路と鉄道の併用橋として建設されたので、道路の下は鉄道用の空間がぽっかりと空いている。しかしながらもう一方の明石海峡大橋は道路専用橋となったため、この空間に列車が走ることはなさそうだ。いっそのこと遊歩道にして渦潮を真上から眺めることができるようにすればよいと思うのだが。眼下では波がぶつかり合い、その中を渦潮観光船が行き交っている。
時間は11時過ぎと昼食には少し早いが、早めの昼とする。時間があるときに昼食をとらないと「昼食難民」になってしまう。レストランで道の駅駅弁を注文。駅弁という名称だが、弁当箱に入っているわけではなく、定食になっている。内容はお造り(鯛・蛸・鮪他)、天ぷら、牛たたきと玉ねぎのサラダ、鯛天ぷらとめかぶの酢の物、にゅうめん、デザートにびわゼリーと豪華。お値段は2,100円とこちらも豪華。
普段のお昼ご飯なら4日分だ。大きなお膳に所狭しと置かれた料理はどれも美味しい。橋を眺めながらの食事も最高の雰囲気である。食後にはびわ&すだちソフトを堪能し、地域特産品を物色しながら過ごすうちに出発時刻が近づいてきた。駅入口にあるトイレに入ると洗面台に大きなゲジゲジがいてちょっとビックリ。久々に見た〜。その昔、おばあちゃんの家に梅雨時になると出没して驚かされたものだが、刺したりして人に危害を加えることはないし、蚊やゴキブリの幼虫を駆除してくれるので、殺しちゃいけないと言われていた。でもやっぱりキショイ〜〜〜。こうしてゲジゲジさんに見送られてうずしおを後にした。
そもそも車も免許も持っていない人がなぜ道の駅なぞに興味を持ったのか・・・小生が道の駅の存在を知ったのは2003年のこと。元来鉄道ファン、いわゆる「鉄ちゃん」なので、鉄道に対抗する「クルマ」はいわば「敵」なわけで、見向きもしなかった。ところがある日、インターネットの掲示板で「道の駅にも入場券がある」という記事を見つけた。最初は「道の駅って何?」「なんで道の駅に入場券?」といぶかしんだが、「駅」「入場券」という言葉は鉄ちゃんの好奇心を妙にくすぐる。物は試しと自宅から比較的近い東浦ターミナルパークへ行って「入場券」を購入した。きっぷ表には道の駅マークと駅名、住所、販売価格、何の必要があるのか小児用断線、裏は通し番号と観光案内が書かれている。サイズは券売機で売っているきっぷを横に伸ばしたような大きさで、何よりも昔懐かしい厚紙(専門用語では硬券=こうけん)になっている。別に道の駅を利用するのに入場料は必要ないので、入場券はあくまで観光記念か。鉄道きっぷ収集からすると邪道かもしれぬが、これはこれでまた面白い。。。というわけで、それ以降は鉄道そっちのけで道の駅めぐりを楽しむようになってしまった。
道の駅の醍醐味はもう一つ、駅スタンプにあるようだ。もともとスタンプにはあまり興味がなかったのだが、道の駅ファンの多くはスタンプにも造詣が深く、話をしているとだんだんスタンプ界に引き込まれていってしまった。とはいうものの、スタンプラリーのように一定期間に全駅のスタンプを捺す行為はクルマという足がない小生にとっては至難の業、とあきらめていた。ただ、2006年の近畿道の駅スタンプラリーは期間が7月1日から来年の3月31日までと8ヶ月もあり、これだけ長い期間があれば95駅すべて回れるのではないか、そういえば最近「達成感」も味わってないし・・・ということで、ラリー初参戦を決意した。ただし、誰かのクルマに便乗して回るのでは達成感が味わえない。ここはひとつ、95駅すべて公共交通機関で回ってみよう。公共交通機関なので、基本的に「電車」「バス」「徒歩」「レンタサイクル」、やむを得ない時は「タクシー」を利用することとし、タッチ&ゴーは禁止、駅の営業時間内に回り、駅の滞在時間は最低10分以上をルールとしておこう。難関はこんぜの里りっとう(滋賀)と河野(福井)。いずれも鉄道はおろかバス路線もない。また、九頭竜(福井)はJR越美北線九頭竜湖駅と目と鼻の先にあるのだが、使える列車はすべて10分以内で折り返し、次の列車まで4時間待たねばならぬ。まだまだ難関はあるかもしれぬが、そのときに考えていこう。
無料バスは12:00ちょうどの道の駅を出発。予定では12:20になないろ館に着くが、実は福良からの乗り継ぎバスが12:20発。運転手さんに少し急いでもらうように頼もうと考えていたが、出発前に12:11になないろ館に着くと言う。そんなに正確に着くものかと思っていたら、ホントに12:11に着いた。淡路島の人は時間に正確な人が多いのか。福良から洲本行の淡路交通バスも12:20きっかりに発車した。ローカルバスは玉ねぎを干してある田園風景の中を淡々と走る。このバス路線はその昔、淡路島に鉄道が走っていた頃の路線に近いところを走っている。廃止後40年近く経過しているので、さすがに車窓から鉄道の痕跡はうかがえなかったが、掃守(かもり)、納(おさめ)などの鉄道の駅名だったバス停がある。洲本で岩屋行に乗り換え。一気に淡路島北部まで北上する。途中東浦を通るが、バスの便の関係で道の駅あわじを先に回ることにした。
岩屋15:20着。福良を出てから3時間。途中洲本で待ち時間はあったものの、約2時間半はバスに揺られていたことになる。さすがにエコノミー症候群になりそうだ。岩屋から再びバスで5分ほど行くと道の駅あわじバス停に到着。

ここは駐車場の中にバス停があり、アクセスは抜群に良い。高速舞子〜淡路夢舞台間の高速バス海峡シャトル線も数便立ち寄る。バス停の背後には明石海峡大橋の巨大なコンクリート橋脚がそびえ立つ。道の駅あわじはそのコンクリート橋脚の足元に鎮座し、明石海峡大橋を見上げているようだ。敷地内は海産物の出店が並び、香ばしい香りが漂っている。さながら縁日のような雰囲気だ。雨もすっかり上がり、橋の下の公園は子供達がはしゃぎ回り、岸壁では太公望が釣り糸を垂れている。大きなサバを釣り上げる人もいる。瀬戸内海でもサバが釣れるんだ。橋を建設するときに使用されたパーツが第二の人生を送っているかのごとくオブジェとして設置され、橋を見守っているようにも思える。平和な日常がこの駅にはあふれているように感じる。駅内の「駅前食堂」で抹茶ソフトを買って、橋を眺めながら味わっていると目の前をたこフェリーが通り過ぎて行った。
道の駅あわじを辞して、岩屋経由で東浦ターミナルまで戻る。所要時間は20分ほど。この東浦バスターミナルが道の駅東浦ターミナルパークとなっている。こちらもアクセスが抜群によい。あわじと東浦は接近しているが、うずしおは淡路島の南端にある。洲本か津名あたりにもう一つ道の駅があってもよかろう。約3年前に東浦を訪れた時はターミナルの建物と少し離れたところに土産物屋、あとはだだっ広い駐車場があるだけという印象だったが、バスターミナルの建物こそ昔のままだったが、土産物屋が道の駅売店として整備され、農産物直売所も設置され、なんと足湯まで出現していた。
ターミナルのガラス壁には地元出身のW杯サッカー出場選手の名前が大きく貼り出されているが、残念ながら1次リーグ突破はならなかった。まずは長旅の疲れをいやすべ〜と足湯につかる。駐車場の中に温室のような建物がぽつんと建っていて、「足湯」と張り紙がしてなかったら気付かないかもしれぬ。ちょっとぬるめのお湯に足を浸し、心地よい気分に浸る。ただし、利用者のマナーはもう一つのようで、湯船の中にパンフレットの切れ端が散乱している。それを見越してか、ゴミをすくう網もいくつか置いてあった。
この駅発行の記念きっぷ裏面の観光案内によるとネコをテーマにした美術館や陶芸体験館、パターゴルフ場や海水浴場まであるとかかれており、足湯だけではなく、心を癒すファシリティーがたくさんあるようだ。ネコ美術館の宣伝かどうかわからぬが、土産物屋の入口には2匹のかわいい子猫が「本日の営業は終了だにゃ」とでもいうような表情で寝そべっていた。
これで本日の予定は終了し、東浦から高速舞子行のバスで帰途につく。スタンプラリー中に携帯することにした万歩計を見るとすでに14,000歩を超えている。そんなに歩いたか? バスの揺れもカウントされているような気がしないでもない。来るときに降っていた雨はすっかり上がり、傾きかけたお日さまがまだ先は長いぞ、とでも言うように微笑んでいた。
(第1回・了。次回は7月17日兵庫県西部出没予定^^)
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2006年7月2日(日) 新長田(824)−[123B]−須磨(828/830)−[快速713K]−舞子(837/840)−[Walk]−高速舞子(850/855)−[淡路交通バス・高速福良行(舞子・福良線)]−福良(1009/1030)−[シャトルバス]−道の駅うずしお(1100/1200)−[シャトルバス]−福良(1220/1220)−[淡路交通バス・洲本行(長田線)]−洲本(1320/1413)−[淡路交通バス・岩屋行(縦貫線)]−岩屋(1520/1535)−[淡路交通バス・津名港行(西浦線)]−道の駅あわじ(1541/1614)−[淡路町シャトルバス・南鵜崎行]−岩屋(1620/1700)−[淡路交通バス・洲本行(縦貫線)]−東浦ターミナル(道の駅東浦ターミナルパーク)(1716/1742)−[淡路交通バス]−高速舞子(1805/1810)−[Walk]−舞子(1816/1820)−[快速818T]−須磨(1827/1829)−[218B]−新長田(1833) 注:ダイヤは2006年7月2日現在のものです。お出かけの際には事前に関連機関にご確認ください。 |
| 第1日目のデータ | 天候 | 雨のち晴 | 体調 | 良好 | 2006年7月2日現在 | ||
| 交通費 | \5,560 | 訪問駅数 | 3駅 | 近畿達成率 | 3.16% | 全国達成率 | 0.36% |
| 飲食代 | \2,820 | 移動距離 | 196.3km | 移動時間 | 5.43h | 全行程時間 | 10.15h |
| 宿泊費 | \0 | 平均速度 | 36.1km/h | 表定速度 | 19.3km/h | 駅滞在時間 | 2.15h |
| 入場料 | \0 | 平均速度は移動にかかった速度、表定速度は乗継時間・駅滞在時間も含めた速度 | |||||
| 遊興費 | \0 | 歩数 | 14,380歩 | 歩行距離 | 7.2km | 消費カロリー | 477kcal |
| 土産物代 | \1,690 | 温泉 | 0ヶ所 | 足湯 | 1ヶ所 | ソフトクリーム | 2本 |
| 雑費 | \400 | 費用合計 | \10,470 | エンゲル係数 | 26.93% | ソフトカロリー | 300kcal |